サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)のジョシュ・ホーキンソン選手が、Bリーグ2023-24のブロック王に輝き、5月31日に行われた年間表彰式「B.LEAGUE AWARD SHOW2023-24」で表彰された。
「マスコットオブザイヤー」で初優勝したアルバルク東京のルーク(左)
2メートル8センチのビッグマンであるホーキンソン選手。今季のSR渋谷はセンターポジションのジェームズ・マイケル・マカドゥ選手が開幕前にけがで離脱したこともあり、ホーキンソン選手がセンターとして出場する機会も多かった。新たなゴール下の番人として、開幕戦で今季最多となるブロックショット(=シュートブロック)6本を記録し、シーズンを通して平均1.3本をマークした。
チーム内で流行した楽曲「チーム友達」に合わせて登場したホーキンソン選手は、「小さなことでもやり続けて勝利に貢献することを常に心がけている。ゴール下を守ることもその一つで、ディフェンス面で自分がどれだけ成長したかを示せたと思うしチームに貢献できることだからうれしい。日本代表でも続けたいし、来シーズンにもつなげていきたい」と喜びを表現。ブロックのコツは「感覚的なものだと思うが、一番大事なのは相手がいつシュートを打つか、いつジャンプするかということを見極め、タイミングを合わせることだと思う」と話した。
次の目標については「ベスト5に選ばれたい」と言い「そのためにはチャンピオンシップに出場しないといけない。何より一番は優勝したい。チームメートや関わる人と良い思い出を作るためには、優勝して歴史に名を残すことが最大の財産になると思う」とも。
同じくSR渋谷のベンドラメ選手は、チームの劣勢な状況を救うシュートと位置づけられる「タフショット」の中から投票で選ばれた「ベストタフショット賞」を受賞。選ばれたのは、昨年11月12日の横浜ビー・コルセアーズ戦での3ポイントシュート。攻撃時間が残り少ない中、ディフェンダーにプレッシャーをかけられゴールに背を向けた状態から180度振り返って放ったシュートだったが、「真っすぐ打てばリングなので別に方向は迷わなかった」と振り返る。難しいシュートを決める場面は多いが、「確かに多かったなと個人的にも感じるが、もっと派手なのを決めなきゃって思った。打ち切れれば決められると思っている」とタフショットにも自信をうかがわせた。
表彰式では「今シーズン最もタフで難しいとされるシュートを決めたベンドラメ礼生です」とあいさつ。14時30分ごろに会場入りし、表彰されたのが20時を過ぎていたことから「(待っていた)その控室が最もタフだった」と笑いを誘った。自身としてはBリーグ初年度に「新人王」を獲得して以来の年間表彰式への参加となったが「迫力満点で楽しかった」と話し、今後の目標については「いったんタフショットで戻ってきたいかな。もちろん、べスト5とかにも絡める選手になりたい」と話した。
選手の衣装はライフスタイル誌「Safari」が「黒の衝撃」をテーマにスタイリング。ベンドラメ選手は「全身フェンディでコーディネートしてもらったので気分が上がった。かっこいい」と喜び、ザラの服を着たホーキンソン選手は「悪くはないけど、他の皆はアミリとかマルニとかハイブランドを身につけていた。もっと良い賞をもらったらもっとかっこいい服を着られるかもしれない」と冗談めかしつつ、「背の高い人が似合う服を見つけるのは難しいから、合う服を用意してくれたのはうれしかった。ファッションショーのように普段とは違う姿を見ることができて新鮮だった」と振り返った。
アルバルク東京(A東京)からは、今季A東京に入団し、メインガードとしてゲームをコントロールするだけでなくチームが苦しい時には高いシュート力で得点を重ねたテーブス海選手と、A東京在籍3季目で、ゴール下で体を張るなど気迫のこもった姿や安定したプレーでチームに貢献したセバスチャン・サイズ選手がそれぞれレギュラーシーズンべスト5にノミネート。「レギュラーシーズンセカンドチーム」に選ばれた。
Bリーグのマスコット1位を決める「B.LEAGUE Mascot of the year(Bリーグ マスコットオブザイヤー)2023-24」の結果も発表され、A東京のマスコット・ルークが初優勝を果たした。B1・B2・B3 リーグに属するクラブの公式マスコット39体が参加し、ファンの投票などでランキングを決める企画。3月に実施したファン投票で上位3位に入ったマスコット3体で、選手やメディア、各マスコットの投票による決選投票が行われ、満場一致で優勝が決まった。発表された際には、サイズ選手とテーブス選手も立ち上がって喜んでいた。
ルークは赤色のクマの男の子。真ん丸なフォルムや「モフモフ」な毛並みが特徴。マスコットオブザイヤーでは2021-22シーズンは7位と苦しむも昨季は3位と上昇。今季はホームだけでなく、愛知や秋田、北海道、沖縄などアウェーやオールスターなどの会場10カ所に遠征した。「ぼくをきっかけに すこしでもアルバルクのことをしってくれたり、すきになってくれたり1にんでもえがおになってくれたら。とおもってすごせたまいにちが、ぼく、とってもしあわせだなぁ とおもうんだぁ。みんな ほんとうにありがとぉ。これからもよろしくねぇ☆」(原文ママ)などとコメントを寄せた。