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恵比寿にベーカリーカフェ&レストラン「繁邦」 高円寺の人気パン店が新店

「繁邦」店内。パンが並ぶショーケース

「繁邦」店内。パンが並ぶショーケース

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 高円寺の人気ベーカリー「しげくに屋55ベーカリー」の新店となるベーカリーカフェ&レストラン「繁邦(シゲクニ)」(渋谷区恵比寿南1、TEL 03-6451-2422)が恵比寿にオープンして、5月14日で3カ月がたつ。

カウンター席の様子

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 店主の青木哲夫さんが1999(平成11)年に武蔵野市内にオープンし、2014(平成26)年に高円寺へ移転した「しげくに屋55ベーカリー」。新店で指揮を執るのは、長男で料理人の虎太郎さん。恵比寿の新店立ち上げに当たり、高円寺の店は1月から一時閉店し、4月3日に新たな体制で営業を再開している。

 新店は、恵比寿駅西口の線路沿い近くにオープン。エントランスを入るとすぐにパンが並び、奥にはカウンター(9席)、手前には個室(テーブル2卓)を設ける。今後客席としても活用する予定だというテラス空間も含め、店舗面積は約19坪。内装は、虎太郎さんが「京都がすごく好き」だということから照明は全て京都のものでそろえたほか、什器やインテリアも日本製のビンテージだという。

 虎太郎さんは高校3年生の時に3つ星レストランで働き、卒業後に料理の専門学校に入学。その後、代々木上原のレストラン「sio(シオ)」(上原1)で3年修業し、同店開店前には北参道の中華料理店「小熊飯店」(千駄ヶ谷3)でも数カ月学んだ。「ずっと自分で店を出そうと思ってきた。初めは親と一緒にやる発想はなかったが、ちょうど2年前に『一緒に』という話が出始めて、パン屋とレストラン&カフェを一緒にすることになった」と話す。

 「生まれてからずっと両親の背中を見て育ってきた」と言い、その様子が「とても重労働」と感じていたことから、「パン屋自体の営業を縮小し、複数の業態とかけ合わせることで、労働の負担を軽減させる」という結論に達し、同店開店に至った。

 ショーケースに並ぶパンは両親が焼き上げたもので、テイクアウト販売のみ行う。北海道産の小麦と佐賀県産の小麦をそれぞれ使った2種類のバゲット(各460円)や、「もっちりベーグル」(プレーン290円、きなこ白あん480円ほか)、自家製酵母を使った「全粒粉山形食パン」(ホール900円、ハーフ480円)など常時約20種類を取りそろえている。

 朝と昼はカフェ、夜はレストランとして営業。提供するフードは「ジャンルは特に考えてない。一応フランス料理がベースにはなるが創作料理に近い」と虎太郎さん。昼は、パン3種やミネストローネなどが付く「繁邦セット」(1,900円)、かきとじゃがいものオープンサンド(1,800円)、クレープ(1,000円)などを提供。夜は、「繁邦トースト」(800円)、「車エビとナスの春巻き」(3,400円)などの前菜や、「鹿肉とレンコンのロースト」(4,000円)などのメイン、「白いんげん豆とカラスミのパスタ」(3,000円)などのパスタを用意する。

 ドリンクは、昼がコーヒー(700円)、自家製かんきつシロップ(ホットティー・ソーダ、各700円)など、夜はグラスシャンパン(1,800円)、グラスワイン(1,300円~)、ボトルワイン(8,000円~)などを取りそろえる。客単価は、昼=2,500円、夜=1万円~1万2,000円。

 オープンから3カ月たち、昼は若年層、夜は年齢が少し上がり「食にこだわりがある方やお酒が好きな方」が多いと言う。「ターゲットは決めていない。朝昼夜と営業しているので、子どもから年配の方まで、いろいろな層に楽しんでもらえたら」と話す。

 営業時間は、ベーカリーカフェ=9時~15時、レストラン=17時~23時。

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