Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が5月8日、週末に初戦が迫ったチャンピオンシップ(CS)に向け意気込みを語った。
昨年10月に開幕したB1リーグ2023-24シーズンは、今月6日にレギュラーシーズン全60試合を終了。CSにはB1に所属する24チームの上位8チームが出場する中、A東京は過去最多となる48勝(12敗)を挙げ、東地区2位で3季連続となるCS進出を決めた。
デイニアス・アドマイティスヘッドコーチ(HC)は、「地区優勝は一つの目標だったが、強豪もいる中で昨季より勝率を上げたことはプラス材料だと思う。良い試合・タフな試合もあったが、特に初戦負けた後の2戦目で立て直して勝てたケースがかなりあるので、ゲームごとにステップアップして良いチームになっていった。どんな5人が出ていてもやるべきバスケットを貫けた良いシーズンだった」と振り返り、「プレーオフは新たなシーズンという気持ちで臨みたい」と意欲を見せる。
昨季は「けがに泣かされた」が、今季は長期離脱する選手を出すことなくレギュラーシーズンを終え、アドマイティスHCは「本当に良かった。全員で戦う準備ができている」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。ライアン・ロシター選手は過去2シーズン、CSの時期にけがをしたが、今季は健康な状態でシーズン終盤を迎えた。「チームに貢献できず申し訳なかったので、ようやく(CSで)プレーできることをワクワクしている。ファイティングスピリットを出して、優勝だけを意識して初戦から勝利に貢献したい」と意気込む。
チームはCSに向けて練習に取り組んでいるが、ザック・バランスキー選手は「自分たちのバスケをいかに40分間出せるかが大事なので、練習はいつも通りだがより高いレベルで、一個一個の精度にはこだわって皆集中して取り組んでいる」と話し、安藤周人選手は「リラックスもしているし変に緊張している選手もいない。皆良い状態で試合の準備ができていると思うので何一つ心配していない」チームの状態を明かした。
CSはトーナメント戦で同じ山には優勝を果たした経験のある4チームがそろっているが、テーブス海選手は「正直どこと当たっても強豪だし、優勝するにはこういうチームを倒さないといけないのであまり気にしていない」と触れる。
テーブス選手は今季A東京に加入したが、スタートのポイントガード(PG)としてチームを引っ張ってきた。「新しいチャレンジも多くてどういうシーズンになるか自分でも分からなかったが、今までの経験などを生かして、PGとして成長できた姿をコート上で表せたと思うし手応えも感じるシーズンになった」と振り返りつつ、「CSでもコントロールしないといけない場面もあると思うので、そういう時は今季ずっとやってきたようにコントロールして、チームが苦しんでいて得点を取らないといけないときには積極的に攻めてシュートを決め切りたい」と自身の役割を考える。
初戦は昨季の優勝チームでもある琉球ゴールデンキングスと対戦する。アドマイティスHCは「非常にフィジカルの強い印象で、オフェンスリバウンドからの得点がリーグナンバー1なのでいかにそこを許さないかが大きなポイントになる。オフェンス面ではターンオーバーをすると速攻から簡単なシュートにつながるので、攻撃をしっかり組み立ててシュートで終わることが大事」とポイントを上げた。加えて、3ポイントシュートを得意とする選手も多いことから「は簡単な3ポイントをいかに消せるか意識して臨みたい」(テーブス選手)とも。
今季は2017-18シーズン以来となるホームでCS初戦を戦うことになる。バランスキー選手は「すごく楽しみ。初めての有明コロシアムとなるが、アルバルカーズ(=A東京のファン)の皆さんが初戦からやりやすいホームの雰囲気をつくってくれると思うので、ホームでCSを戦えることをかみしめながら楽しんでいきたい」と話した。
初戦は今月10日・11日・13日、2戦先勝方式となる。会場は有明コロシアム。