写真展「明治通りを走った都電―金子芳夫撮影写真から―」が現在、白根記念渋谷区郷土博物館・文学館(渋谷区東4、TEL 03-3486-2791)で開催されている。
都電(東京都電車)は、馬が動力の馬車鉄道を起源に、路線を電化した東京電車鉄道、同社を含めた3社が合併した東京鉄道から1911(明治44)年に旧東京市が路面電車事業を買収して開業した路面電車。最盛期の1943(昭和18)年度には1日平均約193万人が利用し、41系統が運行していたという。
写真展では、港区在住の金子芳夫さんが撮影した、渋谷駅を出て明治通りを通り、浜松町駅近くの金杉橋方面に向かう34系統を中心とする写真25点を紹介。同じ場所の現在の写真(25点)と対比して展示することで、再開発などで変化する渋谷の街の「原風景」を見ることができるようにした。行き先板や都電の廃止を知らせるポスターなど、都電に関する資料、都電が渋谷を走っていた時代の渋谷区の地図なども紹介する。
5月18日と6月22日(各日14時~)には展示解説を予定する。
開館時間は9時~17時。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。入館料は、一般=100円、小中学生=50円ほか。6月30日まで。