JR原宿駅の旧駅舎跡地で5月末ごろから、解体された旧駅舎の再建を含む商業施設の開発工事が始まる。JR東日本が4月23日、発表した。
1906(明治39年)に開業した原宿駅の2代目の駅舎だった旧駅舎は1924(大正13)年に完成。尖塔(せんとう)をのせた「ハーフティンバー」様式のデザインや、白い外壁が特徴のイギリス調のデザインで、解体された2020年8月時点で都内で現存する最古の木造駅舎だった。3代目駅舎の供用が同年3月に始まった。
再現駅舎を含めた施設は地下1階・地上4階建て、高さ約16メートル。敷地面積は約760平方メートル、延べ床面積は約1170平方メートル。JR東日本建築設計が設計、平田晃久建築設計事務所がデザイン監修を手がける。旧駅舎の外観を再現することで原宿駅の「記憶を継承」するほか、明治神宮やまちの緑との調和を意識。「多様な流行・文化の発信源である原宿にふさわしいまちのシンボル」を目指す。
再現駅舎は、旧駅舎の外装材の一部を再活用し、特徴的な外観を「可能な限り再現」して建て替えるという。
2026年冬に開業予定。