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サンロッカーズ渋谷、三遠に連勝 チャンピオンシップ出場へ望みつなぐ

残り薬30秒で逆転の3ポイントシュートを決めたアンソニー・クレモンズ選手

残り薬30秒で逆転の3ポイントシュートを決めたアンソニー・クレモンズ選手

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月21日、三遠ネオフェニックス(以下、三遠)と対戦し66-63で競り勝った。

試合終盤など三遠のシュートを3度ブロックしたジョシュ・ホーキンソン選手

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 三遠が外国籍選手を1人欠いていた中「ソフトに入ってしまった」(ベンドラメ礼生選手)と立ち上がりから追う展開となったこの日。ターンオーバーやボールが手に付かない場面も見られるが、アンソニー・クレモンズ選手を中心に得点を重ねていく。

 15-19で迎えた第2クオーター(Q)は、スイッチ(守る選手を入れ替える守備)に対して身長差を突かれた失点が続くが、同様にミスマッチを突いてライアン・ケリー選手を起点とした攻撃でついていく。三遠の3ポイント(P)シュートが決まりはじめ点差を広げられるが、ジェフ・ギブス選手がゴール下で得点を重ね36-43で前半を折り返した。

 後半立ち上がりは、三遠のゾーンディフェンスに対しジョシュ・ホーキンソン選手が積極的にアタックし、ギブス選手はフィジカルを生かしてゴール下で得点を挙げこの日初めて逆転する。以降は一進一退の攻防となる中、ホーキンソン選手とギブス選手がシュートブロックに飛びゴールを守り、「相手(の身長)が小さい分意識はあった」とベンドラメ選手らもチームの課題でもあるリバウンドに絡み、クレモンズ選手が2本の3Pを決めるなどして54-52とリードして最終Qに突入する。

 序盤は好守が続きリードを広げるが、ゴール下のシュートを決めきれず、チームファウルがたまるなどして逆転を許す。津屋一球選手のレイアップやディフェンスリバウンドを抑えるなどして食らいつくも、パスミスやオフェンスファウルなど苦しい状況が続く。それでも「勝つことだけを考えていた」と残り約30秒でクレモンズ選手が3Pを沈め再び前に出ると、直後の守備ではホーキンソン選手が三遠のシュートをブロックするなどリードを守り切った。

 2日通して三遠の速攻と「絶対に全て止めよう」と話すと同時にディフェンスリバウンドを抑えることに注力したが、前半で14得点を許していた三遠の外国籍選手を「後半うまく守れはじめてからこのゲームが大きく変わった」と振り返ったルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)。スイッチして外国籍選手を守ることも多いベンドラメ選手は「どれだけ良いポジションでボールをもらわせないかが大事。ボールが近くに無くても常に体をぶつけて、相手を押し出す意識はガード陣全員が持っている。そうすることで少しずつボディーブローのように効いてくると思うので、細かい所を続けることは大事かな」と触れた。

 前半の終盤にケリー選手がこめかみ付近をけがしたことから後半は欠場。「1敗が命取りになるのは選手も理解している。その中で全てを出して戦うしかない」(パヴィチェヴィッチHC)とクレモンズ選手、ホーキンソン選手、ギブス選手がほぼフル出場せざるを得ない状況となった。SR渋谷は最終Qにタイムアウトを3回残していたが、「三遠のを含めて3~4分ごとに取って休みながら進めていけるかが重要だった」とプレー以外の面もケアした。

 ベンドラメ選手は「最後はクレモンズが1人で試合を決めた印象」と振り返ったが、我慢強く戦えた点については「とにかくタフに、気持ちを強く持つことは全員が意識して戦っているのが要因かな」と分析した。

 次節は同地区で順位を争う川崎ブレイブサンダースとの対戦となる。ベンドラメ選手は「川崎ホームなので、ホームの空気間に飲まれないように自分たちのバスケットをやっていきたい」と意欲を見せる。

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