Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が4月17日、千葉ジェッツ(同、千葉)と対戦し78-67で勝利した。
今季4度目の対戦となったこの日。序盤は互いにゴール下の攻防が激しく繰り広げられるが、セバスチャン・サイズ選手が3ポイント(P)シュート、ミドルレンジ、身長・フィジカルを生かしたゴール下などで得点を重ね2桁リードを奪う。ライアン・ロシター選手は好守から安藤周人選手の3Pや、空いたゴール下に飛び込んだ橋本竜馬選手のレイアップをアシストするなどして25-13と好スタートを切る。
第2クオーター(Q)は、ロシター選手がミスマッチを突くなど得点を重ねる。千葉にインサイドへのアタックから得点を許し点差を詰められるが、アルトゥーラス・グダイティス選手がリバウンドのボールをリングに叩き込み、ロシター選手やサイズ選手がリバウンドで攻撃をつないだり、サイズ選手が千葉のシュートをブロックしたりゴール下で強さを見せ42-26で前半を折り返した。
後半序盤はロースコアの展開が続くが、インサイドを積極的に攻めたりリバウンドで体を張ったりして得たフリースローを高確率で沈め得点をつなぐなどして一時20点差を付ける。第3Q後半は互いに点を取り合い66-47で最終Qに突入する。
最終Qはパスミスなども見られはじめるが、レオナルド・メインデル選手がリバウンドからの速攻で悪い流れを断ち切る。しかしチームファウルがたまりフリースローを許すなど徐々に点差を詰められるが、残り約1分30秒でザック・バランスキー選手がタフな3Pを沈め、直後の守備ではリバウンドのボールに飛び込むハッスルプレーも見せ流れを渡さず勝ち切った。
デイニアス・アドマイティスヘッドコーチは、過去3試合で「目立った」ターンオーバーからの失点を減らせた点を勝因に挙げ、「速攻以外のアーリーオフェンスはせずに、ペースをコントロールし、セットプレーを有効に使った。オフェンスの遂行力、ゲームプラン通りに進めた結果」とその要因を分析した。
セバスチャン・サイズ選手は「出だしから感覚が良く、フリースローもほぼ外すことなく、長所であるオフェンスリバウンドからの得点もあり、点数は伸びるかなかなと思った」と言う通りチーム最多の30得点を挙げた。
終盤のシュートについて「オープンよりあっちの方が入るよなと皆にも言われたし、時間が無い時は選択肢がそれしかないので一番打ちやすい。外れたとしても何も言われないが入ったら盛り上がるしチームとしても勢いが出るので、気持ち良い1本を決められて良かった」と振り返ったバランスキー選手。試合によって出場時間の長短がある今季だが、「レオ(=メインデル選手)がめちゃくちゃうまいのは普段マッチアップしていて分かっている。プロとしてもっと出たいもっとチームに貢献できるのかなという気持ちがある反面、自分がコントロールしきれない部分でもある。優勝できるチャンスのあるチームでは自分の気持ちを犠牲にすることも必要な時はあるし、自分のプレータイムの不満を言うつもりはない5分だろうが20分だろうが、その日与えられたチャンスの中で結果を残して勝利に貢献できたら」と話す。
シーズンも終盤となり、チャンピオンシップをホームで開催することも決まったが、「選手として、こういう緊張感の試合が続くことはやり合いがあるし、毎試合落とせない重みのある試合が続くが、プロとして一番楽しめる時なのかな。重く考えずに緊迫した感じを楽しんでいきたい」とも。