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サンロッカーズ渋谷、三遠に勝利 ベンドラメ選手「試合前から高ぶっていた」

終盤に長距離の3ポイントシュートを決めたベンドラメ礼生選手(写真奥)

終盤に長距離の3ポイントシュートを決めたベンドラメ礼生選手(写真奥)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月20日、三遠ネオフェニックス(同、三遠)と対戦し92-87で勝利した。

最終クオーターに10得点を挙げるなどしたライアン・ケリー選手

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 チャンピオンシップ(CS)出場をかけた戦いが続く中、同地区1位の三遠との対戦となった今節。ベンドラメ礼生選手は「特別すごく大事な試合だったので個人的にも試合前から高ぶっている感じがあり、全員が士気は高かった」と言う。

 連続のミスから入り、アウト・イン両サイドで失点が続き一時10点差を付けられた試合立ち上がり。アンソニー・クレモンズ選手がフリースローや、インサイドへのアタックから津屋一球選手の3ポイント(P)シュートを生み出すなど得点を動かすが17-24とビハインドを負う。

 第2クオーター(Q)序盤はインサイドを突いてくる三遠の攻撃にファウルがかさむなどして再び2桁リードを奪われるが、ダブルチームでミスを誘うなど好守が続く。攻撃では、ベンドラメ礼生選手が「前節、ペイントタッチが無かったのでアタックする意識は持っていた」とインサイドへアタックしファウルを誘発したほか、「うちのスタイル的にカットインするシチュエーションは無いが、臨機応変に対応してパスを出してくれたサップ(=クレモンズ選手)も素晴らしかった」と空いていたゴール下に飛び込み得点を重ねた。

 ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は「目を覚まさせようと、危機感やシャープネスさ、激しさ、強度を伝え反応してやってくれた」と第2Qを評価した。

 40-40で迎えた後半序盤は競った展開が続くが、ベンドラメ選手が積極的なアタックを続け、ジョシュ・ホーキンソン選手のゴール下、田中大貴選手のミドルレンジなど連続得点で一歩前に出る。再びダブルチームでミスを誘い、クレモンズ選手が粘り強い守備でシュートを外させる場面も見られるが、終盤は3Pを打ち合うなどして69-61で最終Qに突入する。

 最終Q中盤に一時2点差に詰め寄られるが、ライアン・ケリー選手がミスマッチを突きながらインサイドでの得点や3P、アシストと攻撃を引っ張り点差を広げる。リバウンドやフリーでの3Pを許し、残り2分弱でミスから同点に追いつかれるが、クレモンズ選手の3Pやレイアップで再び一歩前に出る。ケリー選手は「キャリアの中であのようなプレーはしてこなかったが、ルカコーチのバスケットは、選手がチーム合わせないといけない。ポジショニングを取って勝つプレーを選んだ」と体を張って守備を抑え、クレモンズ選手がレイアップに行けるレーンをつくっていた。

 残り9.6秒にはボールを失いそうになるもベンドラメ選手が長距離の3Pを決めたが、「入って良かった」と安どの表情を見せ、「(決めたのは)大きかったし会場の人たちを楽しませることでき、個人的にも気持ちの良いシュートだった」と振り返った。

 ケリー選手は特に前半、ミスマッチを生かしきれなかったが、「前半は特に(三遠の守備が)小柄なガードと代わる時に足があまりよくなかったように感じた。だから、ハーフタイムでシューティングをやり直して、リングの近くでもう少し簡単なシュートを打てるように調整した」と最終Qに得点を重ねた。

 チャンピオンシップ出場に向け負けられない戦いが続くが、ベンドラメ選手は「ストレスやプレッシャーはもちろんあるが、その中でも自分たちのバスケットをやるためには気負いすぎないのが大事。毎年ストレスのかかる終盤を迎えていて、慣れていると言えば慣れている」と話し、ケリー選手は「目標は明らかにプレーオフだけど、他のチームも我々と同じようなポジションで戦っているので現実的には1試合1試合を戦っていくしかない。競い合い、ディフェンスをして、オフェンスで正しいプレーをしなければならない」とも。

 両チームは21日も戦う。

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