雑誌の図書館「COVER(カバー)」が4月17日、表参道と明治通りが交わる神宮前交差点の新商業施設「東急プラザ原宿『ハラカド』」(渋谷区神宮前6)2階・共用スペースにオープンした。
日本出版販売(千代田区)の子会社「ひらく」がプロデュースする同所。同施設が新しい文化の創造や発信を図る中、デジタル化が進む現代において紙の媒体である雑誌に触れてもらうことで興味を喚起し「新たな価値を発見してもらう」ことを目的に開設した。
加盟出版社25社や一般の人たちから提供・寄贈を受けたもので、原宿エリアの特性に合わせ、ファッションを中心に趣味や建築・デザイン関連、タウン情報誌など1960年代~現代に発行された雑誌を所蔵する。約3000冊を収容できるが、オープン現在は約2000冊程度をラインアップしている。販売や施設外への貸し出しは行わない。
店頭では、雑誌のように月替わりで特集企画を行う。第1弾はオープンにちなみ「COVER創刊号」と題して加盟出版社が発行する約50誌の雑誌創刊号を集めた。5月14日まで。
同所では加盟出版社とのコラボレーションやイベントスペースとしての貸し出しも行う。今月23日までは週刊誌「AERA」とコラボレーションし、雑誌ができるまでの過程を展示で紹介する展示を行っている。
同所は施設内に3カ所設ける「体験型メディア」の一つに位置付けられている。明治神宮前交差点に面した視認性の高い場所に位置することから、3階部まで吹き抜けになっている空間やガラスの窓面を使って広告やプロモーションなどをできるようにしている。
営業時間は11時~21時。