すし店「廻転鮨(かいてんずし)銀座おのでら 息子渋谷店」(渋谷区道玄坂1)が4月19日、渋谷駅西口・バスターミナル近くにオープンする。経営はONODERA GROUP のフードサービス(外食)事業を担うONODERA フードサービス(千代田区)。
2013(平成25)年にオープンしたすし店「鮨(すし)銀座おのでら」を皮切りに、天ぷらやまき焼き料理店などの業態を世界3カ国で15店舗展開している同社。ニューヨークなどのすし店、まき焼き店がミシュランガイドで星を獲得するなどしている。
2021年、幅広い人たちが利用できるようにと回転ずし店「廻転鮨(かいてんずし)銀座おのでら本店」を表参道エリアに出店して以降、同業態の出店を進めている。同業態の江戸前ずしなどのクオリティーを引き継ぎながらも、小規模な店舗で展開していく「セカンドライン」として「息子」と名付け展開を始めていく。店舗に回転ずしのレーンは設置しないが、数皿とアルコール1杯など「気軽に利用できる店」にしたいという思いも込めて「回転ずし」の名前を付けている。
昼はワーカー、夜は飲酒後の締めなどでの利用も視野にターゲットは幅広く見込む。 「廻転鮨 銀座おのでら本店」は5割程度が外国人観光客で、息子渋谷店も同様になると見込む。渋谷という立地に合わせて、グループとして初めて深夜営業も行う。
店舗面積は約17坪。席数はカウンター15席、4人がけテーブル2卓の計23席。店内は、黒塗りの壁面と白木のカウンターや木の椅子などで「和の中にもモダンな雰囲気」を演出。カウンター上部にはLEDのネオンサインを装飾する。
仕込み、飾り・隠し包丁などを施す江戸前ずしは「鮨 銀座おのでら 総本店」統括総料理長・坂上暁史さんが監修。酒の搾りかすを3年熟成させた酢を中心にブレンドした赤酢、山形県産米「はえぬき」を混ぜる「赤シャリ」、自家製の合わせみそに1週間程度漬け込むオリジナルのからすみ、生きた状態から仕込む穴子などを使う。
メニューは「廻転鮨 銀座おのでら本店」とほぼ同じ。すしは、中とろ(650円)や赤身(450円)など、豊洲市場のマグロ仲卸業者「やま幸」から仕入れる本マグロを使ったすしをはじめ、自家製煮穴子(800円)、他店と同じくセントラルキッチンで仕込む自家製小肌(450円)、生サーモン(400円)、平目の昆布締め(500円)などの握り、納豆(220円)や紫うに(1,200円)などの軍艦など。若鶏のから揚げ(470円)、フライドポテト(320円)などの一品料理、ビール(720円)、日本酒(850円~)、ワイン(600円)などのドリンク類などもそろえる。
「旬の」魚介にウニをトッピングする「渋谷スクランブルロール」(980円)、シャリや魚介、山芋、いくらの上から卵黄ソースをかける「SHIBUYAマウンテン」(800円)、「酒に合う」ように開発した、ギョーザの皮に鯛わたの塩辛とチーズをのせて焼く「酒盗ピザ」(400円)、いくらのキャビアのせ・卵黄の漬けなど3品の珍味「息子セット」(950円)などを「息子」限定メニューとして用意する。
客単価は「廻転鮨 銀座おのでら」と同じ、昼=3,500円、夜=6,500円程度を見込む。注文はタッチパネルで受け付ける。タッチパネルは外国語対応で、わさびの量なども調整でき、注文数に応じた「人気ランキング」なども見られる。
営業時間は10時30分~翌4時(予定)。