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サンロッカーズ渋谷、三河に敗戦 チャンピオンシップ出場に向け「試練」

第1クオーターに11得点を挙げるなどしたジョシュ・ホーキンソン選手(写真中央)

第1クオーターに11得点を挙げるなどしたジョシュ・ホーキンソン選手(写真中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月14日、シーホース三河(同、三河)と対戦し67-81で敗れた。

「自分のシュートは迷わず打とう」と積極的に3ポイントシュートを打った津屋一球選手

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 立ち上がりは、ジョシュ・ホーキンソン選手が3本の3ポイント(P)シュートを沈めるなど攻撃を引っ張り、守備ではダブルチームを仕かけるなどしてミスを誘う好スタートを切る。三河がゾーンディフェンスを敷いてきた際には「自分のシュートは迷わず打とうと決めていた」と津屋一球選手も3Pを2本沈め24-20とリードを奪う。

 第2クオーター(Q)序盤は田中大貴選手が得点に加え、リングへのアタックからボールを回し攻撃をクリエートしていく。つかず離れずの時間帯が続くが、ホーキンソン選手が3人に囲まれながらもシュートを決め、同Qラストにはボールを失いかけながらも田中大貴選手がシュートを沈め41-32とリードを広げた。

 後半は強度を上げた三河の守備に得点が停滞するが、田中選手やベンドラメ礼生選手が強気なアタックで打開を図り、ホーキンソン選手がファウルを受けながらシュートを決める。しかし、「オーバーヘルプに行ってしまい、シューターから視野を切ってしまった。いつもならできていることがなぜかできなかった」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC))と三河にオープンで3Pを許す場面が散見。それでも、アンソニー・クレモンズ選手、ベンドラメ選手が3Pを決め返し55-52で最終Qに突入した。

 攻撃の起点となることが多いクレモンズ選手に長身の選手が守備につき攻撃が思うように組み立てられない中、クレモンズ選手は個人の技術で打破し得点を上げるプレーを見せるが、長くは続かず得点が伸び悩む。ゴール下で体を張ったジェフ・ギブス選手の退場、ミスからの失点、得たフリースローを決めきれないなど状況は悪変の一途をたどった。

 「後半、僕もシュートを打てるチャンスがたくさんあった中で、どこかで1本でも決めていれば。大事な場面になると徐々に考えてしまうところもあり、そこは自分の経験不足」と反省点を挙げた津屋選手。チャンピオンシップ出場に向け、順位を争う対戦となったが「本当に大事な週末で、目の前に転がっているチャンスを逃してしまったのは本当にもったいない。何としても2連勝しなきゃいけない所で負けてしまったのは試練とういうか、『今の渋谷はまだ』と言われているのかな」と悔やみつつ、「ここまで来たのも僕らの力であるのは事実なので、自信を持って良いと思っている。相手がどうではなく、僕らが一試合一試合、残り7試合全部勝つつもりでやる」と力を込めた。

 得意の3Pに加え、ミドルレンジのシュートを打つ場面も増えている今季。同じポジションの田中選手が得意とするプレーだが、「アドバイスはもらっていないが、勝手に見て勉強している。僕の中で大貴さんは本当に超えなきゃいけない存在なので、どう近づけるのか、いざ(対戦)相手だったらどうしようか練習しながら考えている」と言う。新体制となり当初は思うようにいかないこともあったが、試合で結果を残しプレータイムを勝ち取ってきた。「信頼を得られていると思っていいと感じているが、その上で、僕よりうまくできることがいっぱいある先輩たちが、僕がベンチに戻るたびに声をかけてくれて皆のおかげでコートに立てているので、皆の分も頑張ることを意識している。(シーズン当初は)楽しい・楽しくないとか言っていたが、今はそんな状況じゃない。本当に勝たなきゃいけない」とも。

 パヴィチェヴィッチHCは「集中力の無さやディフェンス、どれだけ勝ちたいかという気持ちが負けてしまった。フリースローが4本しか得られない試合というのも難しい」と指摘し、「シーズン終盤になると全ての敗北は大きい。勝ちを重ねれば状況は好転するが厳しい戦いになるだろう。(順位を争う)三河と川崎の対戦もありそこが鍵となる」と話した。

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