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渋谷で「恐竜」フランキーが気候変動対策強化呼びかけ UNDPがパレード

渋谷センター街をパレードした恐竜のキャラクター「フランキー」ら

渋谷センター街をパレードした恐竜のキャラクター「フランキー」ら

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 国連開発計画(UNDP)の恐竜のキャラクター「フランキー」が4月8日、渋谷センター街に登場し、気候変動を止めるための行動を起こすよう呼びかけた。

来街者と触れ合う「フランキー」

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 フランキーは、UNDPが2021年に公開したキャンペーン動画「Don’t Choose Extinction (絶滅を選ぶな)」に登場する恐竜ユタラプトルのキャラクター。気候変動問題の深刻化が叫ばれる中、昨年は世界の平均気温が観測史上最も高くなるなど「もう時間がない」と、エジプトやコロンビアなどを訪問し、カーボンニュートラルを実現するための行動を起こすよう呼びかけている。

 初来日となった今回。「若者と文化の発信基地」である渋谷で、フランキーや長谷部健渋谷区長、UNDPの駐日代表ハジアリッチ秀子さん、UNDPのボランティアや気候変動対策に取り組む若者たちなど計約30人がセンター街をパレード。「NOT CO2」「地球を守ろう」などと書いたボードを手に、「気候変動を止めるのは今しかない」「未来を守るのは私たち」など呼びかけた。来街者はフランキーの姿に驚きつつ、スマートフォンで写真や動画を撮るなどしていた。

 フランキーはハジアリッチさんの「通訳」を介して「政府や企業だけでなく、この大きな街で一人一人が力を合わせることで環境保護につながる。2050年には世界の人口の70%が街に住むことになる。だからこそ、なおさらグリーンに、サステナブルな都市づくりが大事になると思う」と話した。

 渋谷区は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた「環境基本計画2023」で、「くらし」「みどり・生きもの」「資源・ごみ」「エネルギー・温暖化対策」「意識」という5つの分野を柱に施策を進めている。長谷部区長は「皆が少しずつ意識していかないといけない問題。環境基本計画で『意識』という分野をつくっているくらい、(渋谷は)意識を変えるきっかけになれる街。フランキーが来てくれたのは光栄。皆が誇りを持てるまちづくり、カーボンニュートラルなどに向けても気温変動対策を一緒に頑張っていきたい」と意欲を見せた。

 フランキーは今月13日まで日本に滞在し、表参道の国連大学で国連機関の代表との対話など都内での活動に加え、奈良・京都・大阪にも訪問する予定。

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