「ドン・キホーテ」のオリジナルブランド「情熱価格」の商品などを扱う新業態「ドミセ」の1号店「ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店」(渋谷区道玄坂2)が4月7日に閉店する。
同店は、ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(目黒区)が手がけた再開発事業で建てた新複合施設「道玄坂通(dogenzaka-dori)」1階に、施設開業と同日の昨年8月24日にオープン。同社が2009(平成21)年から「おドろき専門店」をコンセプトに展開する「情熱価格」の中からセレクトした食品・美容家電・スマートフォンアクセサリー・キッチン雑貨・家庭雑貨などを中心に、スポーツブランドやカジュアルファッションブランド、女性従業員によるブランドやアウトドアブランド、美容ブランドなど、オリジナルブランドの商品を扱ってきた。
店内には、「全然売れなかった」商品を値下げして販売する「ドすべり」や、商品をランキングで紹介する「ドップ10」などのコーナー、消費者の意見を元に改善した商品を消費者の声と共に紹介するコーナーなども設け、初の試みとして量り売りのコーナーも登場するなど、新しい売り方も提案。
オープンから1年未満となる早期撤退について、同社は「オープン前に想定していた売上に届かない期間が続いた」と説明。オリジナル商品を中心に取り扱ってきた中、施設の向かいにある既存店「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」が同様の商品を販売しながら他メーカーの品も扱うことで「流行やカルチャーの発信地として国内外から注目を集める『渋谷』という街で買い物するお客さまの足がそこでとどまる状況だった」と分析。店のコンセプトになぞらえ、「大々的なオープンから1年を待たずして閉店という一番の『おドろき』を提供する事態になった」ともコメントした。
閉店後の同区画の活用については、「改めてお知らせする」という。同じく昨年8月に大阪・八尾市にオープンした「ドミセ アリオ八尾店」(大阪)は営業を続ける。