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サンロッカーズ渋谷、京都に逆転勝利 「勝利を呼び込んだ」田中大貴選手

攻守で貢献した田中大貴選手(中央左)

攻守で貢献した田中大貴選手(中央左)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月6日、京都ハンナリーズ(同、京都)と対戦し91-83で勝利した。

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 立ち上がりは、ゴール下に3ポイント(P)シュートにジョシュ・ホーキンソン選手が連続得点を上げるが、京都・岡田侑大選手に同Qだけで3Pを5本許すなど追う展開となる。21-28 で迎えた第2クオーター(Q)も戦況は変わらず一進一退の攻防となるが、アンソニー・クレモンズ選手は、プレッシャーをかけてくる京都の守備に対して的確にパスを回したほか、体を張って京都のファウルを誘発する好守を見せる。同Q終盤にはミスからボールを失いかけるも、クレモンズ選手やジェフ・ギブス選手がフロアに飛び込んでボールをつなぐ執念を見せる場面もあった。

 39-50で迎えた後半。田中大貴選手やベンドラメ礼生選手が身長差に負けることなく外国籍選手を抑えるなど、3分近く京都に得点を許さず、徐々に点差を詰める。攻守でミスがあり中盤は一進一退の攻防となるが、ライアン・ケリー選手はインサイドへのアタックからフリースローを誘発し、フリーの3Pを沈める。津屋一球選手は客席に飛び込みながらボールをつなぎ、ホーキンソン選手は倒れこみながらシュートを決めた。ギブス選手の好守から得た最後の攻撃、田中選手のレイアップがブザービーターとなり64-64と同点に追いついた。

 同Qスタートで出場した田中選手は京都・岡田選手をマーク。「逆の立場で考えた時に、1試合通して全部シュートが入るのは考えにくいと思ったので、そこまで気負わずに、3Qの最初でリズムを狂わせられればと思っていた」と言う。そのなかで「タッチも良くバンバン打ってくると思ったので、ボールをもらう前とかに体をぶつけて、なるべく体を寄せて、シュートを打たれるにしても苦しいシュートにしないといけない」と意識。同Qは岡田選手を3得点に抑えた。

 最終Qは競った状態が続くなか、京都のオフェンスリバウンドに苦しめられる。それでも、ホーキンソン選手がシュートブロックやルーズボールを追いかけるハッスルプレーを見せ、クレモンズ選手の連続3Pで一歩前に出る。終盤は、クレモンズ選手、ケリー選手がタフなシュートを沈め京都を振り切った。残り45秒で3Pを決めたベンドラメ選手は吠え、自らの胸を叩き喜びを表現した。

 ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は、「京都はプレーオフに向けて戦っているわけではないが降格もないなかで、ハードにプレーしようという振り切った気持ちが今日のような試合に現れた。(前半は)間違ったゲーム展開をしてしまった。フィジカルに戦いコンタクトすることを言い続けてきたができずにやられた」と振り返る。岡田選手のタレント力やスピードを評価し、「止めるのが難しいのは分かっているが、大貴が岡田に思いきりコンタクトをして好きなようにさせなかった。大貴が試合を作り勝利を呼び込んでくれた」と田中選手の守備をたたえた。

 SR渋谷は攻撃の起点となれる選手を3人同時に起用し、攻撃を組み立てている。田中選手・ベンドラメ選手・クレモンズ選手の3人が同時に出場している時は「誰が起点となりシュートを打つのかは、マッチアップや試合の流れを見て変えている」とパヴィチェヴィッチHC。試合終盤など要所で起点となっていた田中選手は、「京都のオフェンスは多分、岡田がある程度1人でボールを持って、他の選手は待っている感じ。オフェンスでずっと動いている岡田に付かれた選手がハンドラーとなってやろうと話していた」と明かす。「自分たちが良いディフェンスをしたのもあるが、後半苦しくなってくるところを、(起点とる役割を)3人で回せるのは強み」と続けた。

 両チームは7日も対戦する。

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