バル「カルボ 渋谷店」(渋谷区道玄坂1、TEL 03-6416-3224)が3月10日、渋谷駅南口エリア・渋谷中央通りにオープンした。経営はVisca(目黒区)。
スペインのミシュランガイド1つ星で4年間修業した経験などを持つ由利拓也さんがオーナーシェフを務める同社。2018(平成30)年に中目黒にスペイン料理店「パブロ」を出店し、2020年に「カルボ」1号店を学芸大学に、昨年福岡に同ブランド2号店を福岡県に出店しており、渋谷店はカルボの3店舗目となる。
同所は2021年にスペイン料理店「ジェバン」としてオープンしたが、人手不足や学芸大学の店舗が好評であることなどからカルボに業態転換した。店舗面積は18坪。席数はカウンターとテーブルで34席(カウンター14席、テーブル20席)を用意。9割以上作り替えたという店内は、木目を基調に青と白のタイルを装飾し、大衆酒場のイメージにスペインの要素を取り入れたという。
学芸大学と福岡の店舗はまきと炭を使った料理を提供するのに対し、渋谷店は、スペインのレストランやバーに「だいたい」置いてあるという「プランチャ(鉄板焼き)」を中心にする。20~30代の女性客を中心に見込みつつ、仕事帰りに一人でも気軽に利用できる店を目指す。
メニューは、トリュフ入りのラビオリを鉄鍋ギョーザのスタイルで提供する「トリュフ餃子(ギョーザ)」(1,000円)、めんたいこのペペロンチーノ(1,500円)、季節野菜のバーニャカウダ(980円)、スペインのバー「ラ・ビーニャ」の味を「再現」しパッションフルーツと少量の塩をかけるバスクチーズケーキ(600円)など。白身魚を、麺状の生地「ガタイフ」を巻きマッシュルームベースのソースで食べる「鮮魚のパリパリ包み揚げ」(2本、1,200円)は、2019年に国内のスペイン料理イベントの企画で優勝し、スペインで開催された「国際タパスコンペティション」で審査員特別賞を受賞した他店でも「一番人気」の看板料理となる。
ドリンクは、スペインやイタリア、アメリカなどのワインを使うワインカクテル(480円~)やビール(400円~)、赤色の自家製ジンジャーエールと黄色のレモンを合わせ「スペインカラー」に仕上げる「パブロサワー」(780円)など。
渋谷限定メニューとなるのは、牛ハラミ肉とフォアグラを鉄板で焼き、染み出た肉汁と玉ねぎを合わせたソースを絡める「ハラミのステーキとフォアグラ スペイン風玉葱(ねぎ)ソース」(2,200円)、鉄板で焼き上げた夏野菜やセミドライしたトマト、カマンベールチーズをオーブンで仕上げ、客自身が混ぜて仕上げる「カルボのラタトゥイユ」(850円)など。「白レバーとハツのコンフィ山葵(わさび)風味」(650円)は、低温調理したハツとレバーにしょうゆこうじと山わさびを合わせることで他店と風味を変えた。客単価は4,000円~4,500円程度。
営業時間は、ランチ=12時~14時30分、ディナー=17時~23時(土曜・日曜・祝日は12時~23時)。