「受け継がれし明治のドレス」をテーマにした展覧会が4月6日から、明治神宮・明治神宮ミュージアム(渋谷区代々木神園町)などで始まる。
今年の昭憲皇太后崩御110年祭と、明治天皇のご意向を受けて発足した華族会館を前身とする一般社団法人霞会館150周年を記念したもの。
前期展「昭憲皇太后の大礼服」では、修復を終えた昭憲皇太后がお召しになった現存する最古の大礼服(=最も格式が高い宮中の礼服、大聖寺蔵)を東京で初公開するほか、昭憲皇太后が大婚25年の式典で着用された中礼服(宮内庁蔵)、明治神宮が所蔵する通常礼服、宮中に洋裁が導入される以前の重要儀式でお召しになっていた夏冬の装束(十二単)などを展示。
後期展「明治天皇と華族会館」では、明治天皇からの拝領品や華族会館行幸の際に下賜された品、旧宮家の北白川家から寄贈された北白川宮妃富子のドレスなどを紹介する。
今月6日には明治神宮会館でシンポジウムを開催。明治神宮は2018(平成30)年から行われていた、大礼服の修復と研究プロジェクトに参画。明治20年代前半に日本で作られた可能性が高いことなど、プロジェクトに携わった研究者や修復・復元の専門家が研究の成果を報告するとともに、これからの技術継承の在り方について議論する。参加料は1,500円(展覧会前期のチケット付き)。
開館時間は10時~16時30分。入館料は、一般=1,000円、学生=900円。小学生未満無料ほか。木曜休館(今月11日と5月2日は開館)。6月30日まで(5月7日~24日は展示替えのため休館)。