ひな道具の名店として知られた「七澤屋(ななさわや)」のひな道具や針箱などの日用品のミニチュアを展示する企画展「ミニチュア愛(らぶ)!」が2 月 20 日から、「紅ミュージアム」(港区南青山6、TEL 03-5467-3735)で開かれる。
将棋駒(七澤屋製 江戸時代後期)には細かく文字も描かれている
紅ミュージアムは、日本伝統の口紅「小町紅」を製造・販売する「伊勢半本店」(千代田区)が、伝統化粧品「紅」の歴史や文化、紅作りの技を伝え後世に伝えることなどを目的に開設。2003(平成15)年に神保町に期間限定で「紅資料館」として開館し、2005(平成17)年、南青山に移転。2019年に改称した。
ミニチュア展は、2022 年 10 月に開き好評を博したという「ちぃさい、ちっこい、ちっちゃ!」展に続く第2弾。展示作品は全て、ひな道具研究家・川内由美子さんのコレクションで構成。桃の節句を来月に控えていることもあり、台所用品がメインだった前回に対し、川内さんが長年にわたり集めてきたミニチュアのひな道具を並べる。展示するのはもともと小さく作られたひな道具よりもさらに小さく作られたミニチュアを中心とした、220点を展示する予定。
「七澤屋」のひな道具は、お歯黒道具やくし台、鏡立などのセット、1センチ以下の駒も付いた将棋盤など。七澤屋と並ぶ名店として知られた「武蔵屋」のひな道具も。犬筥(いぬばこ)のミニチュアは2センチ前後の小ささながら表情まで細かく描かれている。ひな道具のほか、針箱や、縁台に置かれた盆栽・金魚鉢、茶道具などのミニチュアも登場する。
開催時間は10時~17時(入館は16時30分まで、4月5日は13時~19時)。月曜休館。入場料は一般600 円ほか(土曜・日曜・祝日は要日時指定予約)。