渋谷駅前の旧東急百貨店東横店解体工事現場(2階連絡通路)の仮囲いに1月31日から、アートが掲出されている。
スターアップ起業が集積する渋谷で、国際的なスタートアップの支援を行う「UP by Shibuya Startup Support」プログラムの第1弾。同プログラムは、渋谷区、東急、東急不動産、GMOインターネットグループが出資し昨年2月に設立したシブヤスタートアップス(渋谷区神南1)が手がける取り組み。同社は、渋谷に国際的なスタートアップのコミュニティーを生み出し・育むことを目的に活動している。
同社は昨年、高齢化社会やアニメ・ゲームのコンテンツIP、ストリートファッション・カルチャーなどの課題に取り組むアーリーステージスタートアップを対象に、コミュニティーメンバーを募集。同アートは、採択した11社のうちの1社で、ストリートアートに特化したNFTオークションハウス「TOTEMO」を展開する「とても」(目黒区)と東急が共同した実証プロジェクトとして掲出した。とてもの事業支援のほか、工事中のにぎわい創出やアートを活用した景観美化への寄与を目的にしている。
作品を手がけたのは、米ニューヨークを拠点にするChris Robots Will Kill(クリス・ロボッツ・ウィル・キル、Chris RWK)さん。渋谷と物理的に離れた場所で活動するアーティストを起用することで、渋谷とニューヨークの両都市を「身近に感じられるきっかけ」となることを目指した。
掲出する作品「HEART OF THE CITY」は、渋谷をモチーフに渋谷駅周辺の高層ビルや忠犬ハチ公像などと共に、Cris RWKさんのアイコニックなキャラクターであるロボットが胴体からハートマークを出しているイラスト、「OPEN YOUR HEART」の文字を描き、渋谷で生まれるクリエーティビティーに対するCris RWKさんの「愛」を表現したという。
アートの掲出は2月末までを予定。作品は後日デジタルアニメーションを加えNFT化し、TOTEMOで販売する予定。