渋谷のレコードショップ「タワーレコード渋谷店」(渋谷区神南1)が1月30日から順次、リニューアルを進める。
1フロアに拡張するアナログレコード専門店「TOWER VINYL」のイメージ
1981(昭和56)年に国内2号店としてハンズ渋谷店近くにオープンし、1995(平成7)年に旗艦店として現在の場所に移転した同店。地下1階~地上8階(1550坪)にわたり各ジャンルのCD、アナログレコード、映像作品など取り扱うほか、カフェやイベントスペースなどを併設している。
リニューアルを行うのは、6階のアナログレコード専門店「TOWER VINYL SHIBUYA(タワーヴァイナル渋谷)」、同階と7階にわたる洋楽(ロック・ポップス・ソウルなど)、7階で扱うクラシックの各コーナー。それに伴い2階と8階もフロアを改装する。在庫数は計約5万増の85万枚(店舗全体)に増やす。
「タワーヴァイナル渋谷」は、2021年に新宿店から移設した売り場。世界的にアナログレコードが人気となっているなか、フロアの約半分で展開していた売り場を1フロア全面に拡張。在庫数は現在の7万枚(新品・中古それぞれ約3万5000枚)から、新品約6万枚、中古4万枚以上の10万枚以上に増やす。
新品は新譜だけでなく旧譜の品ぞろえの強化を図り、ロックやJポップに加え、近年「ニーズが高まっている」というアニメ関連作なども充実させる。ロック・ソウル・ジャズなどで「聴いてほしい」作品を手頃な価格で販売する「Special Price」アイテムも増やす。中古は買い取り品や新たにバイヤーが海外で買い付けした商品などを強化。セール「RARE GROOVE」関連商品やJポップの廃盤商品なども追加する。昨年9月に立ち上げた中古カセットコーナーでは新品の品ぞろえを強化するほか、リニューアル後は音楽系を中心に海外で買い付ける中古ポスター(ビンテージポスター)の取り扱いを始める。
同フロアで扱っているロック・ポップスのCDコーナーは7階に移設することで、洋楽フロアを集約。外国人の来店客も意識し、メタルコーナーを中心に、約1.3倍のラック数、在庫としては約1万7000枚増やす。
クラシックは7階から8階に移設し、フロア規模は約1.5倍、在庫は約7000枚増やす。フロアにはオーディオメーカー「タンノイ」の「オートグラフ」を配置し音響空間を演出する。スピーカーアーティストのインストアイベントや小編成のアンサンブルや識者のトークイベントなどのイベントも拡大。リニューアルに併せて同ジャンルの中古CDの取り扱いも始める。
現在8階に常設している催事スペース「SpaceHACHIKAI」は2階に「TOWER SPACE Shibuya」として移設・リニューアル。これまで同様、アーティストやアニメ、コミック作品などエンターテインメントコンテンツの催事やコラボレーショングッズの販売を行うほか、同フロアのカフェ「TOWER RECORDS CAFE渋谷店」と連動したカフェ、展示、グッズ販売などのコラボレーションも行っていく。
改装期間は、2階催事スペース(カフェを除く)=1月30日~2月28日、6階・7階=2月27日~2月28日、8階=2月2日~2月28日。他フロアは通常営業する。
営業時間は11時~22時。リニューアルオープンは2月29日。各フロアでリニューアル記念イベントを行う予定。