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渋谷区内の公衆トイレ舞台の映画「PERFECT DAYS」、ル・シネマでも上映へ

渋谷の公衆トイレの清掃員が主人公の「PERFECT DAYS」より©2023 MASTER MIND Ltd.

渋谷の公衆トイレの清掃員が主人公の「PERFECT DAYS」より©2023 MASTER MIND Ltd.

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 渋谷区内の公衆トイレ舞台にした独ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)監督の映画「PERFECT DAYS」が1月19日から、渋谷のミニシアター「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」(渋谷区渋谷1)で上映される。

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 渋谷の公衆トイレで働く役所広司さん演じる清掃員・平山を主人公に「日々の小さな揺らぎ」を追った作品。昨年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、役所さんが最優秀男優賞を受賞して注目を集めた。

 作品は、日本財団(港区)が主導した、区内の17カ所の公衆トイレを、デザイン・クリエーティブの力を活用し「誰もが快適に使用できる」ように改修した取り組み「THE TOKYO TOLET」が題材。劇中でも、安藤忠雄さんが手がけた神宮通公園トイレ(神宮前6)、隈研吾さんが手がけた「鍋島松濤公園」(松濤2)内の公衆トイレ、坂茂さんによる「はるの小川コミュニティパークトイレ」(代々木5)など複数の公衆トイレが登場。昨年12月の公開時には渋谷駅前の憲章ボードなどで大々的に宣伝するなどしていた。

 ル・シネマのプログラミングプロデューサー中村由紀子さんらはカンヌ映画祭で同作に出合い、「役所さんの自然なたたずまいに感銘を受け、飾らずに生きていくという基本に立ち返ることを感じさせてくれた」ことや、ヴェンダース監督が「小津安二郎監督に影響を受けていることを多分に感じられた」ことなどから上映を希望。加えて、渋谷で営業する映画館として、「映画を見た後に、(実際に公衆トイレを)訪ねるきっかけになれば。あのような場所があるということを楽しんでもらえたら」と話す。

 渋谷エリアでは12月22日から、「TOHOシネマズ渋谷」でも同作が上映されている。

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