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サンロッカーズ渋谷、北海道に競り勝つ 残り3秒で逆転勝利

残り3秒でファウルを受けながら得点を挙げたジョシュ・ホーキンソン選手(写真中央手前)

残り3秒でファウルを受けながら得点を挙げたジョシュ・ホーキンソン選手(写真中央手前)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が1月6日、レバンガ北海道(同、北海道)と対戦し74-73で競り勝った。

レイアップを中心に18得点挙げたアンソニー・クレモンズ選手

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 2024年最初の試合となったこの日。元日に発生した能登半島地震を受けて会場には募金箱を設置されたほか、試合開始前には約40秒黙とうをささげ、選手たちは喪章を付けてプレーした。ジョシュ・ホーキンソン選手は「亡くなられた方、愛する人を亡くされた方、けがをされた方、家を追われた方など被災した全ての人たちに心を寄せている。そばにいると伝えたい。プロの選手として、今傷ついているかもしれない人たちに自分たちが何らかのエネルギーを提供することで、その人たちが笑顔になれるようなことをしたい」と触れた。

 試合はそのホーキンソン選手が決勝点を挙げた。残り約14秒で2点を追うSR渋谷は、アンソニー・クレモンズ選手とジョシュ・ホーキンソン選手のスクリーンプレーから、ホーキンソン選手が身長差を突いてアタックするプレーを狙った。しかし、「クレモンズが良いアングルを作れず、ジョシュはファイトできなかった。さらにジョシュに対するファウルも鳴らず」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC))ボールを失いかけたが、田中大貴選手がカバー。レイアップシュートはリングに当たらなかったが、ゴール下で待ち構えていたホーキンソン選手がキャッチ。結果「ナイスパス」になり、ホーキンソン選手はファウルを受けながらシュートを沈め、得たフリースローを「めっちゃ緊張」しながらも決めきり勝利をつかんだ。

 試合立ち上がりはライアン・ケリー選手やホーキンソン選手がシュートをブロックするなど好守を見せる。攻撃面では、クレモンズ選手、ベンドラメ礼生選手、津屋一球選手が3ポイント(P)シュートやレイアップで得点を重ね、19-11とリードする。

 しかし第2クオーター(Q)序盤に追いつかれると一進一退の攻防が続く。ケリー選手は身長差を生かして得点を、田中選手は攻撃時間が少ないなかでレイアップを決めるなどするが、北海道が強みとするオフェンスリバウンドからの得点を許す場面が増える。さらに昨季までの4季SR渋谷に在籍していた北海道・関野剛平選手にパスをカットされ、速攻からの失点で32-33と逆転を許す。

 パヴィチェヴィッチHCは「出だしは守備が機能していたが、リバウンドを取られターンオーバーをして速攻を許したところから、北海道は我々の守備を恐れずにシュートを決め始め勢いに乗せてしまった」と競った原因を挙げた。

 後半立ち上がりは、ホーキンソン選手やケリー選手の3Pが決まったほか、ベンドラメ選手、クレモンズ選手が積極的にリングにアタックし、津屋選手は、自らの好守から生まれた攻撃で3Pを沈め59-54と再びリードを奪う。最終Qは残り約3分で4点のビハインドを負うが、ホーキンソン選手とギブス選手を中心にリバウンドで体を張り加点を許さず。攻撃ではクレモンズ選手が起点となり、「そこにいてくれると信頼があった」とゴール下に飛び込んだギブス選手にパスを出し得点。さらにクレモンズ選手のレイアップで追いつくと、残り約14秒からの攻撃で逆転に成功した。

 試合を通してレイアップが有効的だったクレモンズ選手だったが、「ライアン、ジェフ、ジョシュが自分の役割を遂行してくれることで、自分はシンプルな状況判断だけで良かった。自分が行けるのか、パスをした方が良いのかはしっかり見えていたので彼らの頑張りを称賛したい」と仲間をたたえた。

 競り負ける試合もあったシーズン序盤。クレモンズ選手は「(新加入選手が多く)互いを知り学び合い、信頼し合う時間が必要だった」と振り返り、「互いの役割が明確になって、チーム全体が信じ合えるところまで来たからこそ競り勝てる時期が来た」と勝因を挙げた。

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