SHIBUYA109渋谷店（渋谷区道玄坂2、以下109）が1月2日、初売りを迎えた。

来館客でにぎわう館内

　例年開店前に行列ができることなどで知られる同館の初売り。同日始まったウインターセール（今月14日まで）では10～70％引き（店舗により異なる）で商品を販売している。かつては福袋を目当てに深夜から並ぶ人も見られたが、福袋は年々需要が低下していることもあり、今年の展開は21店舗にとどまった。

　セールを目的とする来店客が中心となるなか、この日は7時15分に到着した千葉在住の森久祥子さん（20代）が先頭に並んだ。ガーリー系のブランドが好きで、同館でもよく買い物をすると言い、「ずっと欲しいと思っていた」と言う「LIZ LISA」の靴を目当てに来店。先頭になるとは「思っていなかった」と驚いた様子だった。

　行列も落ち着いていたことから通常通りの10時に開店。オープン前には630人が並んだという。親子や外国人、「例年より比較的少なかった」（同館）が旅行客と思われるスーツケースを持った人などさまざまで、神奈川在住の藤本さんは母娘で来店。中学1年の娘の「ROJITA」のブラウスと「PUNYUS」のジャージーが目当てで、売り切れを回避することや「初売りの楽しさでもある」と朝一で来店した。同館には「あまり来ない」と言うが、「全体的に見てみたい」と話した。

　同館によると、「例年を上回る外国人の来館者数の増加が顕著」で、午後にかけてインバウンド客はより増えたという。「epine」や「MITSUMARU Chico」などガーリー系アパレルショップの人気が高く、開店直後からにぎわいを見せた。福袋を興味深げに見たり購入したりする人の姿も見られたが、かつて店頭スペースで行われていた中身の交換会は発生しなかった。

　ウインターセールではボーイズグループ「NCT 127」とコラボレーションし、ポップアップショップなどを展開しているが、事前予約制にしたことで混乱などは見られなかった。

　営業時間は10時～21時。