食べる

渋谷で「しぶそば」ファンミーティング 店長との「ネギ盛り対決」も

「打倒店長!ネギ盛り対決」で、慎重にネギを取りわけ、9.9グラムを記録した小学生の野元恵多くん(8)

「打倒店長!ネギ盛り対決」で、慎重にネギを取りわけ、9.9グラムを記録した小学生の野元恵多くん(8)

  • 18

  •  

 東急グルメフロント(目黒区)が経営する駅そばチェーン「しぶそば」のファンミーティング「しぶそばナイト」が12月26日、東京カルチャーカルチャー(渋谷区渋谷1)で開催された。昨年に続き、今年で2回目。

「2年以内に渋谷再出店を果たしたい」と宣言する山口聡一郎社長

[広告]

 同社は現在、東京都内と神奈川県内で「しぶそば」14店舗を展開。1980年代から井の頭線改札外で営業していた駅そば「二葉」を前身とし、渋谷駅構内で40年にわたり営業してきた「本家しぶそば」が2020年9月、渋谷駅周辺の再開発に伴い閉店。レジでの注文・会計時、マイク越しに「かーきーあーげー」など独特のイントネーションで厨房にオーダーを伝える独特の「コール」が特徴で、平日には2000食を売り上げる日もある人気店だった。しぶそばの公式キャラクター「くまくん」がつぶやくツイッターのフォロワーは約1万5000人。

 会場の一角に年越しそばと天ぷらを提供するコーナーを設け、今年のそばは東急グループ創業者・五島慶太の出生地でもある長野県青木村産のそばの品種「タチアカネ」を使う。「バナナ」「クリームコロッケ」「いか短冊」や「青木村産エリンギ」「青木村産柳松茸(まつたけ)」などの天ぷらと「のるるんかまぼこ」を用意。参加者は、好みの天ぷらをのせたそばを食べながら「しぶしば」談義に花を咲かせた。

 ステージには、青木村のマスコットキャラクター「アオキノコちゃん」と東急線のキャラクター「のるるん」が登場。希望者は記念撮影を楽しんだ。

 アトラクションとして、「打倒店長!ネギ盛り対決」を実施。「果たし状」で事前に対決を申し出た一般客と、「しぶそば」3店舗の店長が、直感で10グラムを取りわけ、10グラムにより近い方が勝ちとなる。小学生の野元恵多くん(8)は慎重に取りわけ9.9グラムを記録。対戦した店長も9.9グラムを記録したが、同じ重さの場合は参加者の勝利となるルールから、野元くんが辛勝し、大きな拍手が寄せられた。

 会場内で事前に受け付けた質問に答える「しぶそば質問コーナー」では、各担当者が質問に次々とアドリブで答え、盛り上がりを見せた。「本家しぶそばの花番(接客係)さんは元気でしょうか?」という質問に対して、「特徴的なコールをしていた清水さんは地方に引っ越して、現在、元気に過ごしている」と答えた。

 文春オンラインで連載も持つ大衆そば・立ち食いそば研究家、坂崎仁紀(よしのり)さんは「そば店のファン会などはあるようだが、これだけ会社が中心となって開く、駅のそばのイベントは聞いたことがない。実際に参加してみて、雰囲気がフレンドリーで、女性参加者も4割ほどいて、参加者それぞれが『しぶそば』への思いを持っているのを目の当たりにして、こんな世界があるんだと驚いた」と話す。

 最後のあいさつで、山口聡一郎社長は「渋谷での『本家』再出店に向けて、さまざまな努力をしているが、なかなか満足のいく物件と巡り合えていない。昨年の『しぶそばナイト』では『3年以内』と伝えたので、今年は『2年以内』に渋谷再出店を果たしたい」と宣言し、会を閉めくくった。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース