Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が12月20日、レバンガ北海道(同、北海道)と対戦し81-54で快勝した。
リバウンドから得点を重ねるなどしたアルトゥーラス・グダイティス選手
テーブス海選手のフィジカルを生かしたゴール下のプレーや、リバウンドからの得点など3連続得点で好スタートを切ったこの日。ライアン・ロシター選手がシュートをブロックするなど好守も見られ23-15とリードする。
第2クオーター(Q)は、立ち上がりからコートに立った福澤晃平選手が得意の3ポイント(P)シュートやドライブ(ドリブルでゴールにアタックするプレー)からのアシストなど躍動。同Q後半には3ポイントシュートの成功確率が伸び悩むも、「取る自信があるのでどんどん飛び込んでいきたい」とアルトゥーラス・グダイティス選手がリバウンドから得点を重ねた。
42-26で迎えた後半。セバスチャン・サイズ選手やザック・バランスキー選手らが機動力とフィジカルを生かしてゴールにアタックし、吉井裕鷹選手はリバウンドで安藤周人選手の3Pにつなげた。。北海道の攻撃を制限時間いっぱい守る場面や、福澤選手の粘り強い守備などもあり同Qの失点を11点に抑えた。
63-37と点差を付けて迎えた最終Qだったが、「30点勝っているから気を抜くとかそういうことは全くなく、そこからさらに広げていくことで、次に戦う相手がスカウティングをした時に『抜け目のないチームだな』と感じると思うし、そういう積み重ねが自分たちが目指している優勝につながってくる」と橋本竜馬選手がスローインのボールをガードに入れさせないよう守備でプレッシャーをかけるなど強度の高い守備を続けた。
昨季まで4季在籍した古巣との対戦となった橋本選手。「勝利を目指して切磋琢磨した仲間たちと戦えて非常に楽しかった」と笑顔を見せ、守備面では「いつもそうだが、一番大切なのは勢いに乗らせないこと」と言い、北海道の速攻につながりそうな時はファウルで止める場面もあったが、「チーム全員が徹底しているところ。安易なファウルはするなと言われているが、速攻の時などにはどんな状況でも(ファウルを)使ってほしいと言われている」と振り返った。
北海道はゾーンを交えた守備をしてきたが、「もっとうまくできたとは思うが、必要なことは得点が決まらなくても点を取られないこと。それがアルバルクのバスケットだと今季20数試合をやってきて思っている。我慢強さが必要だが、それが自分たちのウリだと思うし、突き詰めることで優勝につながると思っている」とも。
今月9試合目と過密日程のなか、この日は全選手が出場を果たし、最長の選手でも23分程度の出場時間にとどまった。デイニアス・アドマイティスヘッドコーチ(HC)は「ローテーションが成功した」と手ごたえを示し、「限られた時間かもしれないが、選手たちは自分の役割をしっかりと果たしてくれた」と評価。なかでも、今季最長となる約17分出場した福澤選手については「攻守で持ち味を出して勝利に貢献してくれた」と言及した。
長いシーズン「良いコンディションを保つことが最も大事」(アドマイティスHC)となるなか、グダイティス選手は風邪で前節を欠場。この日は「練習なしのぶっつけ本番で出場」しながらも、12得点、リバウンド9本などゴール下で強さを見せた。「日本にまだ完全には慣れていないので、体調を整えるところから入っていきたい。チームとしては良くなってきているので、継続して、より良い試合を届けていきたい」と話した。
次節は今月23日・24日、名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦する。