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SHIBUYA109 lab.が2024年若者トレンド予測 「ギャル体験」など

各部門のトレンド予測

各部門のトレンド予測

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 若者マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」による2024年のトレンド予測が発表され、「ぷるぷる」プリン、「#自然界隈」などがランクインした。

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 ファッションビル「SHIBUYA109渋谷店」(渋谷区道玄坂2)などを運営するSHIBUYA109エンタテイメント(道玄坂1)が取り組んでいる同ラボ。トレンド予想のノミネート候補は10月に会議を行い独自ネットワーク「SHIBUYA109 lab. MATE」に所属する高校・大学生7人と話し合ったほか、毎月SHIBUYA109館内で行っているトレンド調査の結果などを基に選出し、選択式アンケートで決定。アンケート調査は10月~11月、同ネットワークに所属するアラウンド20(15歳~24歳)の女性を対象に行った。有効回答数は443人。

 トレンド予測は「カフェ・グルメ部門」「モノ・コト部門」「ファッション・コスメ部門」「アーティスト部門」の4部門で選出した。

 カフェ・グルメ部門では、100グラム単位から注文できる量り売りケーキ、おにぎりのような形をしたクロワッサン「オニワッサン」、ドラマに登場したことなどから注目を集めたサモエドと触れ合える「サモエドカフェ」など、韓国で話題になったものへの注目が引き続き高い傾向にあるという。同時に、「ショート動画でのコミュニケーションが増えている」ことから、韓国のカフェで注目を集めた動物の形をした「ぷるぷる」揺れるプリンなど、「動画映え」するものにも注目が集まっている。

 モノ・コト部門では、お笑い芸人のラジオがきっかけになっている、ヒステリックな口調で理論を飛躍・すり替える会話「●●ヒス構文」、7月に日本でサービスが開始された格安通販サイト「Temu(ティームー)」などに加え、平成のギャルの服装やメークをする「ギャル体験」など「没入感」が一つのキーワード。SNSの投稿でもハッシュタグが増えているという自然を好む「#自然界隈」は、同ラボが毎月行っているヒアリングの中でも声が多く聞かれるようになっているという。

 メークでは、グレーなどサイドが低くくすんだマットカラーを使う「韓国JKメーク」とも呼ばれる「無彩色メーク」、下まぶたに貼る「貼るしたまつげ」などが挙がり、ファッションでは、韓国の女性グループ「TWICE」のメンバーが着用したことをきっかけに、GUのSNSでも話題となった膝上丈の靴下「ニーハイソックス」、2000年代初期にトレンドとなったロリータファッションのスタイル「クラシカルロリータ」、同じく2000年代初期に人気を博した漫画「NANA」の人気「再熱」をきっかけとした「パンクファッション」などが挙がった。

 同ラボの長田麻衣所長は、若者の消費行動は「引き続き趣味やカルチャー好きな世界観などの深く狭いコミュニティーで共感し楽しむことができる『界隈消費』が主軸」であることから、「ディテールまでしっかり理解することが重要」とコメント。SNSでのコミュニケーションを重視しつつ「少々疲弊している」ことを背景に「『デトックス消費』への注目が集まりそう」と予測。コロナ禍の終息と同時に外出が増えたことから「ナイトアクティビティー」にも注目する。

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