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渋谷でカンヌ国際映画祭「監督週間」特集上映 アジア初開催、17作品

「ゴールドマン裁判」より©Severine Brigeot

「ゴールドマン裁判」より©Severine Brigeot

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 国際映画祭「カンヌ国際映画祭」の独立部門「監督週間」とコラボレーションした特集上映が12月8日、渋谷・明治通りの商業施設「cocoti SHIBUYA」(渋谷区渋谷1)7階・8階の映画館「ヒューマントラストシネマ渋谷」で始まった。主催は特定非営利活動法人映像産業振興機構(中央区)。

「監督週間2023」に唯一の日本映画として選出された「ゆ」より

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 「作家性や芸術性の高い作品を称揚するため」、1968年に創設された「監督週間」。過去には、北野武さんや河瀨直美さんらの作品も上映された。「カンヌ監督週間 in Tokio」と題しアジア初開催する今回の特集上映では「監督週間2023」上映された長編・短編と、同法人セレクトの日本映画計17本をラインアップする。

 作品は、1970年代に起きた実際の事件に基づく裁判劇「ゴールドマン裁判」(セドリック・カーン監督)、韓国のホン・サンス監督の長編作品30本目となる「In Our Day」、カンヌ国際映画祭で「新人監督賞」を受賞するなどした、義姉が亡くなったことを機に生き残ったおいと共に田舎へ向かいながら主人公の青年が自身の過去などに向き合う「Inside the Yellow Cocoom Shell(黄色い繭の殻の中)」(ファン・ティエン・アン監督)、ドキュメンタリーを手がけてきたロジーヌ・ムバカム監督のフィクション1作目となる「不安定な環境」で生きる女性の姿を描く「Mambar Pierrette(マンバール・ピエレッテ)」、現代のインド社会に潜在する「家父長制の矛盾」を描く「Agra」(カヌ・べフル監督)、「監督週間2023」に唯一の日本映画として選出された「ゆ」(平井敦士監督)など。

 特別上映する2006年の「監督週間」に選出された西川美和監督の「ゆれる」の上映後(今月9日)には西川監督、ヤクザホラー「極道恐怖大劇場 牛頭」(三池崇史監督)上映後(同11日)にはそれぞれトークセッションを予定。今月16日と19日には来場客との質疑応答を中心とした平井監督のティーチインを行う。

 今月21日まで。

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