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サンロッカーズ渋谷、今季初の同一カード連勝 仙台に快勝

積極的なアタックなどで19得点を挙げたアンソニー・クレモンズ選手(中央)

積極的なアタックなどで19得点を挙げたアンソニー・クレモンズ選手(中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が12月3日、仙台89ERS(以下、仙台)を89-67で下し今季初の同一カード連勝を収めた。

4試合ぶりに出場を果たした盛實海翔選手

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 前日の試合を勝利し迎えたこの日は「連勝できるかが重要だった」と振り返ったルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)。選手たちには「40分間常に集中しろ」と伝えたという。

 第1クオーター(Q)から流れをつかんだこの日。ライアン・ケリー選手が身長のミスマッチを突いて得点を挙げたほか、守備が2人寄ってきた際には空いている選手に的確にパスを出しアシスト。さらにはフロアにダイブするハッスルプレーで攻撃のチャンスを作った。続くかのように田中大貴選手やジョシュ・ホーキンソン選手は仙台のパスをカットし、得点につなげた。

 同Qには盛實海翔選手が4試合ぶりに出場。自身もシュートを打てる状況ながら、パスを回し仲間の得点につなげた場面があったが、「パスをつなげば最後に(仲間が)空くのは練習からやっていた。ルカさんのバスケットは一つひとつのプレーを作っていくのが印象的で、例えばホークさん(=ホーキンソン選手)も3ポイント(P)シュートを打とうと思えば打てる場面でもパスを回し展開している。(自分の)アピールもしないといけないのでシュートへの積極性は失わずに、つなげることを勉強しながら状況判断していきたい」と話した。

 32-21で迎えた第2Q。序盤は好守でケリー選手がチームを引っ張ったほか、守備では津屋一球選手が体を張りオフェンスファウルを誘発する場面も見られた。仙台のアグレッシブな守備に攻撃が停滞する時間帯もあったが、田中選手の好守からの得点などで、50-34と点差を広げ前半を折り返した。

 後半立ち上がりはミスやファウルが続いたが、アンソニー・クレモンズ選手が積極的にリングへアタックし得点を重ねる。時間がないなかで3Pを沈めた津屋選手は、次の攻撃ではリングにアタックしレイアップを決めた。流れを渡すことなく70-50で迎えた最終Q。ミスが散見するなかでも、田中選手は外国籍選手相手にミスを誘い、クレモンズ選手や小島元基選手は粘り強い守備で仙台を苦しめるなど戦い続け、勝ち切った。

 初の同一カード連勝にパヴィチェヴィッチHCは「負けが込んでいて自分たちのスタンダードは何かを確認するのにすごく時間がかかった。バイウイーク(休みの期間)でやってきたことを表現しようと伝えていたなかで連勝できたのはうれしい」と喜びを表現しつつ、「まだ勝ちが足りていないので、集中してこの姿勢を崩さずに全員でやっていかないといけない」と冷静に答えた。

 仙台の得点源となるビッグマンに対し「どれだけやれるか」が一つの鍵となったこの日。スクリーンを使った仙台の攻撃に対して、SR渋谷は守る選手を入れ替える守備をしたが「アグレッシブにやっていこうと話、(これまでの)平均点以下に抑えることができた」と評価。ビッグマンと対峙する場面もあったクレモンズ選手は「フィジカルを生かし、仲間がトラップにくるまで時間を稼ぐことを意識している」と話した。リーグが開幕し2カ月となるが「アグレッシブで小さくても速いガードばかり。毎試合どうアジャストすればよいか学んでいる」とも。

 出場時、場内から拍手と歓声が贈られた盛實選手。「試合に出られないなかでも応援してくれている人がたくさんいるはありがたい。今の状況に甘んじているわけにはいかないので、もっと試合に絡んで期待に応えないといけない」と力を込めた。

 今月は天皇杯も含め残り11試合とタフなスケジュールとなる。パヴィチェヴィッチHCは「いかにけがをせずに全員が健康でいられるかが重要。休みを入れつつ、短いミーティング・練習でやるべきことをやって試合をこなさないといけない。勝ちは絶対に必要だが、自分たちにも目を向けて成長と共に乗り越えていきたい」と話した。

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