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昭和・平成レトロの品々集めた「ウチの実家」 メルカリが原宿で限定企画

こたつを置きペナントなどを飾った空間にスーパーファミコンなども用意する居間

こたつを置きペナントなどを飾った空間にスーパーファミコンなども用意する居間

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「昭和」「平成」レトロな家電などを「実家」に見立て展示する、メルカリ(港区)による限定企画「ウチの実家」が11月29日、原宿のイベントスペース「UNKNOWN HARAJUKU(アンノン原宿)」(渋谷区神宮前6)で始まった。

「父親」が出迎える床の間

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 同社が自宅や実家にある不用品の価値の可視化を図る目的で、大掃除など年末に向けて捨てること・ものを減らすための取り組みとして展開。同社のインターネット調査(10月27日~11月1日、対象10~60代の男女2395人)によると、物価高の影響もあり直近1年間でリユースサービスを活用した買い物は「とても増えた」8.0%、「やや増えた」17.4%と上昇傾向にあるという。そうした背景から、自宅にある「不用品の価値を知ってもらいたい」と企画した。

 メルカリでは、「昭和レトロ」に加え、「Y2K」「平成レトロ」関連商品の取引数が昨年比で5~7倍増えていることからリアリティーを持たせる意味で、地方都市に暮らす父親と母親、2003年前後に実家を出た兄(現在40歳)、妹(同34歳)の自宅をイメージし、1995(平成7)年~2005(平成17)年ごろの物を中心に配置。平成文化を研究する山下メロさんが監修し、並ぶアイテムはスタッフが持ち寄ったものや、自社アプリ「メルカリ」で購入したものなど約2000点で構成する。

 場内は和室、居間、台所、兄妹の部屋で構成。エントランスには表札風に「ウチの実家」と掲出するほか、洗濯物を干している物干しざお、赤いポストなどを置き、犬を飼っていたという設定で狂犬病予防注射後などに受け取るステッカーを貼り出している。

 木彫りの熊の置物などが置かれた玄関から続く和室は、振り子時計やマッサージチェア、広辞苑やハリーポッターシリーズ、GTO、サラダ記念日などが並ぶ本棚、CDとMDのコンポ、ゲームボーイなどがずらり。居間にはこたつを置くほか、ペナント、ウオールポケット、賞状などを飾り、ダイヤル式の固定電話、スーパーファミコンやたまごっちなどのゲーム機なども用意。台所には、炊飯器やトースター、ガスコンロ、やかん、自家製の梅干しなども展示する。

 2階が、兄妹が出ていった当時のままという設定の子ども部屋。兄の部屋には駄菓子のおまけのシールが貼られた勉強机には「バーコードバトラー」、MD、「絶対に見るな」と書かれた缶ケースなどを置く。ミニ四駆、デビット・ベッカム選手のユニホーム、土産で買った木刀、サッカークラブ「東京ヴェルディ」の名誉マスコット「ヴェルディくん」のグッズ、バトル鉛筆なども並ぶ。妹の部屋には浜崎あゆみさんのポスターやCD、ルーズソックス、「セシルマクビー」「ココルル」などのアパレル、「アルバローザ」のショップ袋、「NANA」「ご近所物語」などの漫画、雑誌「egg」、プリクラ帳、デコレーション下折り畳み携帯電話などが見られる。

 場内のゲームなどは実際にプレーできるほか、こたつに置くチラシは折ってごみ箱を作ることができる。「父親」「母親」が常駐し「お帰り」「元気だった」など来場者と交流するほか「疑似家族写真」の撮影にも応じる。

 「意外な価値に気付いてほしい」と、展示商品の一部には、実際に過去にメルカリ内で販売されていた価格も一緒に紹介している。同社のマーケティングディレクター千葉久義さんは「実家に帰省したような誰もが懐かしくてエモい気持ちになってもらうなかで、どんなものにも価値があるということを知ってもらいたい」と話す。

 開催時間は11時~19時。参加無料。12月3日まで。会期終了後、場内に展示する物は寄付するなど活用する予定。

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