明治神宮外苑のイチョウ並木の黄葉が見頃を迎えている。
青山通りから聖徳記念絵画館前の円周道路に向かって4列に連なる同所のイチョウの木。1923(大正12)年、宮内省南豊島御料地(現在の明治神宮)内の苗床から選ばれたものを、公園整備・造園の分野で世界的に知られる造園家・折下吉延が主任技師として造営。約300メートルにわたり9メートル間隔で146本植えられており、現在では一番背の高い木は28メートルに達するという。
秋の風物詩として知られる同所の黄葉。今年は秋になっても暖かい日が続いたこともあり、管理する明治神宮外苑の担当者によると、例年より「気持ち」色付きが遅く、現在で「7割程度」。気温が下がることで黄葉が深まることから、冬の寒さになると予測される今週末には「ピークを迎える」可能性もあるという。
平日にもかかわらず多くの人出が見られたこの日。観光バスも多く見られ、訪日観光客とみられる外国人のほか、10~20代など若年層の女性などが多かった。カメラやスマートフォンで並木を撮る人、イチョウの葉を手にするなどして自撮りする姿が見られた。警察や警備員が道路には出ずに歩道で撮影するよう呼びかけている。
明治神宮外苑・軟式野球場では現在クリスマスマーケットが開催されていることもあり、休日は特に混雑が予想される。
11月25日~12月3日には夜間(16時30分~19時30分ごろ)にイチョウをライトアップする。