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表参道の新潟県アンテナショップ「ネスパス」、年内で閉館 建物老朽化で

「表参道・新潟館ネスパス」外観

「表参道・新潟館ネスパス」外観

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 表参道にある新潟県のアンテナショップ「表参道・新潟館ネスパス」(渋谷区神宮前4)が12月25日で閉館する。

閉館を知らせる張り紙

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 1997(平成9)年6月21日、首都圏での情報発信拠点として開業した同館。施設名の「ネスパス(N’ESPACE)」は、「N=新潟、ネットワーク」、「ESPACE=フランス語で空間やスペース」を意味する。

 当初は「アピールスペース」や交流サロン、Uターン情報センターなどで構成していたが、機能の充実を図り物産の販売、飲食店などをオープン。2015(平成27)年には累計入館者数1000万人を突破しており、コロナ禍前の2019年度までは9年連続で来館者数が100万人を超えていたという。

 地下1階~地上3階で構成する施設では現在、笹団子や県産大豆を使った油揚げなどのほか、県産米を使ったおにぎりや弁当など「食」を中心とした物販と、県産食材を使った料理を提供する飲食店で構成する「新潟・食楽園」、新潟の食材を使った日本料理を提供する「にいがたの味 静香庵」、県産の日本酒を中心に提供する立ち飲みバー「立ち飲みBAR COCO」、観光センター、U・Iターン検討者向けの暮らしと仕事の総合相談窓口、展示・交流スペースを展開している。

 県花であるチューリップを店頭周辺に並べる「チューリップロード」や、店頭に雪を運び込み滑り台を作り豪雪県をアピールしたほか、長岡花火のパブリックビューイング企画なども行っていた。

 閉館は建物の老朽化に伴う建て替え工事のためで、2024年5月末(予定)には銀座に新たな施設をオープンすることが決まっている。

 花角英世知事は「文化、産業、自然などのアピールに加え、移住検討者の仕事と暮らしに関する相談対応を行うほか、新潟の『食』を中心とした魅力や、観光・文化など地域の旬な情報を発信してきた」と振り返ると同時に、約26年間の「ご愛顧」に感謝の言葉を寄せている。田中真佐彦館長は、コケ玉を屋外で販売した際に外国人が行列を作っていた光景を「印象的だった」としつつ、「次は銀座で」とコメントしている。

 閉館に向けて現在、施設や各店舗の店内、過去に開催したイベント時の様子などを収めた写真のポストカードを販売しているほか、12月1日~10日には物販の商品を5%引き(一部除く)で販売するセール、同1日~3日、9日・10日には振る舞い酒などを予定。最終日の同25日には閉館セレモニーも行う。

 営業時間は、食楽園=物販10時30分~19時30分、飲食11時~14時30分(土曜・日曜・祝日は15時30分まで)、静香庵=11時30分~15時、18時~22時、COCO=11時~18時30分、観光センター、暮らし・仕事支援センター=10時30分~18時30分。食楽園(飲食)は月曜定休、静香庵は日曜・祝日定休、COCOは月曜~金曜定休、暮らし・仕事センターは火曜・祝日定休。各店の最終営業時間は、食楽園(飲食)=同24日15時30分まで、COCO=同15時まで、静香庵=同25日15時まで、食楽園(物販)、観光センター、暮らし・仕事支援センター=同25日18時30分まで。

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