「ポーランド映画祭2023」が11月23日から、恵比寿のミニシアター「YEBISU GARDEN CINEMA」(恵比寿ガーデンプレイス内)で開催される。主催はポーリッシュ・フィルムメーカーズ・アソシエーション、ポーランド広報文化センターほか。
ポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督が監修する同祭は2012(平成24)年に始まり、今年で12回目を迎える。
上映作品は12作品。1960年代に生まれた「沈黙の双子」と呼ばれる一卵性双生児の実話を基にした青春ストーリー「サイレント・ツインズ」(2022年、アグニェシュカ・スモチンスカ監督)、1969年のポーランドを舞台に兄弟の旅を描いたロードムービー「月への片道切符」(2013年、ヤツェク・ブロムスキ監督)など5作品を初上映。ユダヤ人ピアニストを描いた「戦場のピアニスト」(2002年、ロマン・ポランスキー監督、4Kデジタルリマスター版)を、ワルシャワ・ゲットー(ユダヤ人隔離地域)蜂起80年を記念し特別上映する。
スコリモフスキ監督特集も企画。戦後ポーランド社会における世代間の障壁(バリエラ)をモノクロで描いたスコリモフスキ監督の長編第3作「バリエラ」(1966年、デジタルリマスター版)、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したロバが主役の「EO」(2022年)など4作品をラインアップする。
今月24日にはポーランド広報文化センターのウルシュラ・オスミツカ所長が開幕のあいさつするほか、今年は3年ぶりにゲストが来日。翌25日にはスコリモフスキ監督、スモチンスカ監督らが登壇しオープニングを行うほか、作品上映後に監督やプロデューサーらによるトークイベントも行う。
鑑賞料は、一般=1,500円、大学生・シニア=1,200円ほか。今月30日まで。