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JR渋谷駅山手線線路切り替え工事、予定通り終了 初電から平常運転

山手線線路とホームの高さを引き上げる工事を行った

山手線線路とホームの高さを引き上げる工事を行った

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 11月17日終電後~今月20日初電にかけて行われたJR渋谷駅山手線線路切り替え工事が予定通り終了した。

原宿側に新設した山手線ホーム

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 駅周辺の再開発に合わせて、2015(平成27)年から乗り換えの利便性向上や駅構内の混雑緩和、バリアフリーなどを目的に改良工事を進めてきた同駅。これまで4回に分けて、埼京線・湘南新宿ラインと山手線ホームと並列化、山手線ホームの島式(1面2線)化やホームの拡幅などをしてきた。

 17日終電後から行われた今回の工事では、山手線一部区間の全列車を運休しながら延べ4600人が従事し作業。予定通り進み、20日未明に工事は終了。同日初電から通常営業を再開した。

 改良工事の「総仕上げ」となる今回は、駅改良工事の「総仕上げ」となる5ステップ目となる今回の工事では、山手線の線路の高さを22センチメートル、ホームの高さを20センチメートル引き上げることで埼京線・湘南新宿ラインの線路・ホームと同じ高さにした。同時にホームを約25メートル原宿側に新設し、恵比寿側のホームを同距離廃止。これにより、山手線の乗車位置(号車)が約1両分原宿寄りに変更した。「ハチ公口改札」「国道南口改札」昇降設備の整備に向けた準備も行った。

 線路とホームを高くすることで埼京線と山手線の下を通り抜ける「東西自由通路」の幅員を広げ、天井の高さを上げ、床に何カ所かある勾配を平坦にする下準備が整ったため、2027年度に完了を目指す駅再開発工事後、渋谷駅東口とハチ公口、西口をつなぐ高さ2.6メートル以上で幅20メートル以上の見通しのいい歩行者動線2つが生まれ、通勤時の混雑なども改善されることが期待される。

 列車運休を伴う大規模な線路切換工事は、今回で全て終了となった。ホーム上の仮囲いなどは今後撤去していく。

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