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渋谷・初台の公道で1マイルレース「北渋ランランフェスタ」 田中希実選手も

1200人以上が参加した

1200人以上が参加した

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 公道を舞台に1マイル(1609.344メートル)レースなどを行うランニングイベント「北渋Run Run(ランラン)フェスタ」が11月12日、渋谷区本町のオペラ通りや水道道路(都道431号角筈和泉町線)で開催された。

学生とゴールまで競った田中希実選手

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 「ササハタハツ」と称する笹塚・幡ヶ谷・初台、本町エリア。区民が多く暮らす住宅街であり、区としても同エリアの地域活性を課題と考えていたなか、まちづくりプログラムなどを通して「水道道路を有効活用したい」という声があった。区内は運動できる場所が少ないこともあり、初心者でも走りやすい距離の同イベントを企画し、昨年初開催した。

 気温が下がり小雨が降る時間帯もあったこの日は、朝から初台駅前~オペラ通り、中野通りを交通規制しコースをつくった。1マイルのタイムを競う「北渋マイル」をメイン種目に、60分で1マイルのコースを何週できるか距離を競う「リレーマラソン」(2人~8人のチーム制)などを実施。全部門合わせて約1200人が参加した。800メートルの男子日本記録保持者である川元奨選手らを招待したほか、今年は「仮装の部」も用意。申込数は少なかったが恐竜の着ぐるみを着た参加者らが観客を楽しませた。飼い犬と飼い主が一緒に参加する「ハチ公パレードラン&ウォーク」も本格的に実施した。

 優勝したのは、男子=U20アジア選手権にも出場した立教大学陸上競技部1年の青木龍翔(りゅうと)選手(記録4分14秒9)、女子=墨田区の尾曲涼子さん(同6分30秒8)。青木選手は設営に当たったスタッフに感謝すると同時に「優勝ができて良かった」と喜びを表現。学生時代陸上競技部で現在も走っている尾曲さんは昨年に引き続きの参加となった。「娘が応援に来てくれて頑張れた」と振り返り、「普段走れない所を走れるのは気持ち良い。ボランティアの方々も一生懸命やってくださって走りやすかった。来年もまた走りたい」と話した。

 特別プログラムとして、イベントのメインスポンサーであるニューバランスのグローバル契約アスリートである田中希実選手が、次世代のアスリート支援を目的に中学・高校・大学の女子陸上競技部学生と1マイルで競う「NOZOMIRAI MILE」も行った。田中選手が6月に発足した次世代のアスリート支援を目的にトレーニングキャンプを行う「NON STOP PROJECT」の選考も兼ねていることから「一層真剣な子が集まってくれたので、その子たちと走る時間を大切にしたい」と話した。21選手が参加したなか、田中選手はハンデとして集団の最後尾からスタート。最後まで競り合い2位の学生とは00秒01差となる5分00秒08の1位でゴールした。

 田中選手は、「北渋マイル」のスターターも務めたほか、オペラ通りの42.195メートルを走る未就学児向けの「北渋ひよこレース」も応援。子どもたちが一生懸命走る姿をはじめ、途中で引き返したり親に抱っこされたり、ベビーカーに乗ったりして参加する様子も見届け、腕を振って子どもたちを応援。「すごいね」と声をかけ、ハイタッチする場面も見られた。

 今年はサテライトイベントとして、幡ヶ谷・笹塚エリアでスポーツ関連のイベントを開催したほか、地域の飲食店と連携したマップも制作し、参加者・来場者に特典も用意した。

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