「渋谷アーカイブ写真展」が11月6日から、西武渋谷店B館(渋谷区宇田川町)8階特設会場で開催される。主催はCommons Archive Collective。渋谷道玄坂商店街振興組合、渋谷公園通商店街振興組合が共催。
1960年代~1990年代の渋谷の街角を撮影した写真300点を展示する同展。Commons Archive Collectiveは2021年、渋谷公園通商店街振興組合の事務所で見つかった写真を展示する写真展を開催。
同展に同組合の理事である大西陽介さんが来場したことが今回の写真展開催につながった。写真を見た大西さんは、父の故・忠保さんが撮った渋谷の写真を公開したいと考えていたが手だてがなかったことから同団体に相談し、今回の展示が実現した。
写真は2部構成。「道玄坂の商店主が見た渋谷 1962-1983」は、忠保さんが撮影した写真200枚で構成する。忠保さんは1947(昭和22)年に道玄坂の服飾店「大西屋」の3代目として生まれ、大学時にカメラクラブに所属したことから本格的に撮影活動を開始。晩年には沖縄を中心に撮影し、写真展も開いていた。初公開となる今回の展示では、忠保さんが「散歩がてらに」撮影した地元渋谷の写真が並ぶ。
もう一つの「渋谷公園通り写真展 1977-1997」では、2年前の写真展でも展示した写真を展示。イベント時などに同組合のスタッフが撮影した100枚を紹介する。いずれも、撮影された同じ場所の現在の風景と見比べることができるよう、写真にはQRコードを添えている。
開催時間は10時~20時。今月12日まで。同展は同日始まる「渋谷芸術祭」の一環となる。