Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が10月28日、佐賀バルーナーズ(同、佐賀)と対戦した。
ビッグマンのジョシュ・ホーキンソン選手が胃の不調のため欠場となったこの日。同じポジションンの永吉佑也選手は「出番が増えると思って、何か貢献できるように頑張ろうと意気込んで」臨んだという。
立ち上がりは、ミスマッチを生かしたライアン・ケリー選手やアンソニー・クレモンズ選手の連続得点で好スタートを切る。田中大貴選手やベンドラメ礼生選手のアタックで得点を重ねたほか、守備面では永吉選手や津屋一球選手が外国籍選手相手に体を張り16-19と競る。
第2クオーター(Q)は田中選手がアタックに3ポイントシュートに積極的に得点を狙う。守備面でミスマッチとなった佐賀の外国籍選手に苦戦しながらも、クレモンズ選手やジェフ・ギブス選手がシュートをブロックするなど好守も見せ、34-39と我慢の展開が続く。
しかし、後半立ち上がりにず約5分得点が止まるなど、第3Qは8点しか奪えず点差を広げられる。スクリーンに対し、佐賀は守る選手を替える守備をしていたが、「判断力が鈍ってしまい、もっと生まれるはずだった良いシチュエーションが作れなかった」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC))。
42-57で迎えた最終Q、ケリー選手が佐賀のミスを誘ったりシュートをブロックしたり好守を見せたが、点差が縮まらず。終盤は盛實海翔選手がアタックからのアシストやファウルを誘発するなどゲームをクロージングした。最終結果は59-80。
パヴィチェヴィッチHCは前半は評価しつつ、「ディフェンスでコンビネーションが失われ」、身長で劣っていた場面での(佐賀の)オフェンスリバウンドを取られた点やファウルでフリースローを許した点などを指摘。加えて、ミスから「簡単なシュート」を許した点なども「やられてはいけないことをやられ、練習で用意してきたものをやりきることができなかった」と振り返った。
永吉選手はこの日25分強出場したが、「今日のようなアクシデントの時にもチームをしっかりとつなげる役割が自分にあると思う。本当に悔しいが切り替えて頑張りたい」と話した。状況は異なるが前節の水曜は好ゲームで勝利をしていただけに痛い敗戦となったが、「状況は違うが、1試合で一喜一憂せず自分たちのバスケットを追求することが大事になる。良い試合でも、今日みたいな試合でも振り返ることがたくさんある。前を向いて、チームがしっかりビルドアップされていく感覚は持っているので、チームの雰囲気も含めてそんなに悪くない」とも。
両チームは29日も戦うが、ホーキンソン選手については出場できるかは分からない状況。パヴィチェヴィッチHCは、ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手に加えホーキンソン選手を欠き「2人のセンターがいない少しい状況に早期に直面している。全選手がそろって戦える相手に対してタフな状況になっているのが現状を物語っている。勝つことで自信はつくが、勝ち負けに関係なく正しいプレーをし続けることがすごく重要になってくる」と力を込めた。