Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が10月25日、秋田ノーザンハピネッツ(同、秋田)と対戦し67-51で勝利した。
「安定したディフェンスが総合的にできた」とデイニアス・アドマイティスヘッドコーチ(HC)が評したように、立ち上がりから堅い守備でロースコアの展開となったこの日。序盤得点が伸び悩むも、速攻からの得点を許さなかったりパスをカットしたり我慢の展開を続けると、テーブス海選手が力強いドライブ(インサイドへのアタック)で得点を動かす。セバスチャン・サイズ選手、橋本竜馬選手と3ポイント(P)シュートも決まり出し一歩前に出る。
18-15で迎えた第2クオーター(Q)は、アルトゥーラス・グダイティス選手がシュートを連続でブロックし、簡単に得点を許さない。しかし、インサイドを中心に守る秋田に対し、「スペースが悪く、オープンシュートがあったにも関わらず打たず、セカンドオプションを選び無理なオフェンスにつながった」(アドマイティスHC)と攻撃で勢いに乗れず、28-29と逆転を許す。
後半立ち上がりは、秋田の守備に対し「コートを広げるためにも積極的に外から打っていこうと思っていた」と言うレオナルド・メインデル選手の3Pや、「我々のベストシューターなので(勢いに)乗せてあげたかった」(アドマイティスHC)と安藤周人選手の3Pを狙った攻撃と同時に、5分以上秋田に得点を許さず、44-37と点差を広げることに成功。最終Qはグダイティス選手のシュートブロックから速攻に走ったほか、吉井裕鷹選手やメインデル選手のレイアップなどインサイドでの得点も増え秋田を突き放した。
守備面で「今季ベストゲーム」と評価したアドマイティスHC。昨季もリーグ最少失点と堅守を見せたが、「ディフェンスをしっかりしないと優勝はできないとかなり口酸っぱく、強調して言っている」と言う今季。攻撃面については「今の段階では50%くらい。もっと良い形のオフェンスができると思っている」と話し、6勝1敗と好調な滑り出しを見せているが、「ディフェンスがしっかりと安定している部分が見えているので、毎試合継続してほしい」と続けた。
チーム最多12本(フリースローを除く)のシュートを打ったメインデル選手だが、「3Pや外角のシュートを得意としているが、まだリーグになれていないので、空回りしないように様子を見ながら、良いバランスで試行錯誤している」と話す。守備面では日本人選手を守る時間帯が多かったが、「スピードもあるしシュート力がとても良い選手がそろっていて、シュートもドライブ(インサイドへのアタックも)両方止めなきゃいけない。スピードにはついていけないところは自分のサイズでカバーしたい」とも。
2021-2022シーズンにA東京でプレーしていたジョーダン・テイラー選手と知り合いで「日本やBリーグ、A東京について良い情報しか聞いていなかった」ことからBリーグでプレーすることを決めたと言うメインデル選手。シーズンは始まったばかりだが「土曜・日曜・もしくは水曜に試合があり疲労もたまる。慣れていくしかない」と話し、日本での生活については「言葉の壁はあるが、食事もおいしいし良い国だと思っている」と続けた。
次節は今月28日・29日、アウェーで京都ハンナリーズと対戦する。