渋谷・桜丘エリアのクリーンアップ活動が10月25日、学生や周辺に勤めるワーカーなどの参加者により行われた。主催は渋谷駅前共栄会、NPO法人渋谷さくら育樹の会、日本経済大学地域連携センター。
渋谷駅桜丘の再開発エリアの複合施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」(渋谷区桜丘町)の完工が迫っていることや、来年3月に予定する「渋谷桜丘桜まつり」で「宇宙高桑星桜」を植樹することなどに合わせて「街をきれいにしよう」と、大規模で清掃を展開。同エリアでは、コロナ禍での中断もあったが主に春と秋に落書きを中心としたクリーンアップを実施しており、今回は10回目となる。
この日は、「(渋谷が)第2の故郷になればうれしい」という思いも込めて、専門学校日本デザイナー学院や専門学校ビジョナリーアーツ、青山製図専門学校、ルークス高等学院など同エリアかいわいで学ぶ学生を中心に、渋谷駅桜丘口地区再開発組合や渋谷インフォスタワースタワー、一般社団法人CLEAN&ARTなどから200人以上が参加。
渋谷駅前共栄会理事で実行委員長の池端聡さんが「桜丘は渋谷で一番きれいな街、住みやすい街、来てよかったという街にしていきたいと思う」とあいさつした後、1時間強かけてごみ拾いや落書き消し、貼り紙やシールの除去、植栽・育樹活動を行った。
同NPOの代表理事・佐野とも子さんは「街の環境が良くなれば良い企業が入ってきて、良い企業があれば周りの飲食店も恩恵を受けることになる。こういうコミュニティーがあってこそ、若い子から年配の人まで人と人のつながりができてくる。街としては価値があったのでは」と振り返り、渋谷サクラステージの開業について「楽しみではあるので、(区内の他のエリアとは)また違う魅力を届けていければ」と話した。