渋谷・文化村通りで10月22日、「渋谷ファッションウイーク2023秋」のメインイベントとなる路上ファッションショー「SHIBUYA RUNWAY(渋谷ランウェー)」が開かれ、テリー伊藤さんらがレッドカーペットを歩いた。
大型商業施設に出店する15ブランドが参加した「SHIBUYA STYLE」ショーの様子
ファッションを通じて渋谷の街ににぎわいを創出する共同キャンペーン「渋谷ファッションウイーク」は渋谷駅周辺の大型商業施設などが企業間の垣根を越えて参加し、春秋の年2回行っている。2014(平成26)年3月に初開催して以来、今回で20回目を迎えた。
秋晴れに恵まれた同日、文化村通りを交通規制し、LABI渋谷前~MEGAドン・キホーテ間の路上約90メートルにレッドカーペットが登場。3部から成るファッションショーの第1部「SHIBUYA STYLE(渋谷スタイル)」では「リアルクローズ」をテーマにショーを実施。SHIBUYA109渋谷店や渋谷スクランブルスクエア、RAYARD MIYASHITA PARK、西武渋谷店などキャンペーンに参加する大型商業施設に出店する15ブランドが参加し、実際に各ショップで購入できる身近な秋冬ファッションを中心にショーを繰り広げた。
会場となった文化村通りのレッドカーペット沿いには、ファッションを学ぶ学生らのほか、休日にショッピングを楽しむ人々や外国人観光客らが足を止めショーを見守り、大きな拍手を送る姿が目立った。
リアルクローズに続く2部は、東京都が渋谷・銀座・丸の内で初開催するファッションイベント「TOKYO FASHION CROSSING(東京ファッションクロッシング)」(11月3日~6日)のPRに向けたプロモーションショーを実施。同イベントのアンバサダーであるテリー伊藤さんも登場し、モデルと一緒にレッドカーペットの上をさっそうと歩いた。テリーさんは「(緊張せず)楽しく歩けた。スタッフからニコニコしないで、つまずかないようにかっこよく歩いてと言われた」と言い、「(自己採点は)200点(笑)」と笑顔を見せた。さらに「学生時代からファッションが好きで、渋谷は戦いの場だった。自分のファッションが渋谷の街に勝っているのか、そういう意識で来ていた」と若い頃の思い出を披露した。
ショーの締めくくりには「THE INCUBATION(ザ・インキュベーション)」として、ファッションディレクター山口壮大さんが主宰するファッションを学ぶ学生らの実験ラボ「CULTURAL LAB.(カルチュラルラボ)」とのコラボレーションショーを実施。文化服装学院やバンタンデザイン研究所などに所属する10チームが、「DENIM(デニム)」「アイドル」「NEO SHIBUYA」など、それぞれの研究テーマで未発表の10タイプのショーを発表。山口さんは「本来、ショーは完成品をご覧いただくものだが、今回はあえて(学生たちの)未完成品を並べた。今日のランウェーはゴールではなく、(学生らにとって)スタートになるべきだと思うので、温かいご声援をいただければ」と呼びかけた。
同日、渋谷駅周辺ではファッションショーとともに音楽イベント「第18回渋谷音楽祭2023~SHIBUYA MUSIC SCRAMBLE 2023~」も同時開催。道玄坂センタービル前の特設ステージではDJ・沖野修也さん、タップダンサー・SARO(サーロ)さんらのライブ、渋谷109前の特設エリアでは「ブレイキン(ブレイクダンス)」にフォーカスしたイベントが開かれ、ダンサーが一人ずつ円の中央に出てキレキレのダンスを披露し観客を魅了した。