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サンロッカーズ渋谷、長崎に敗戦 追い上げ見せるも「安定力足りず」

攻守で流れを変えるプレーを見せたベンドラメ礼生選手(中央右)

攻守で流れを変えるプレーを見せたベンドラメ礼生選手(中央右)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が」10月22日、長崎ヴェルカ(同、長崎ヴェルカ)と対戦した。観客数は4012人。

チーム最多の25得点を挙げたジョシュ・ホーキンソン選手

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 ライアン・ケリー選手の3ポイント(P)シュートで先制したほか、ベンドラメ礼生選手や津屋一球選手のアタックから、ジョシュ・ホーキンソン選手の高さを生かしたゴール下などで得点を重ねるが、長崎の確率の高いシュートに23-30とビハインドを負う。

 第2クオーター(Q)序盤は、ベンドラメ選手が強みとするリングへのアタックから得点を重ねたほか、隙を突いたパス、ミスを誘う守備で試合を振り出しに戻す。それでも同Q後半は得点が停滞し41-54で折り返す。前半で3Pを11本中9本決められたが、ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は「疲れがあったかもしれないが、(守備が)下がりすぎてしまった」と振り返った。さらに、「固く」守備をしていくことを目指すなか、「チームを作り始めた時から『やらないでくれ』と言っている(パスボールを奪いに行く)ギャンブルをしてしまった」点を指摘した。

 後半立ち上がりはアンソニー・クレモンズ選手が攻撃を組み立てるも、長崎のアグレッシブな守備にミスが散見。それでも、ボールマンにプレッシャーをかけてボールを奪衣、ホーキンソン選手のゴール下を中心とした攻撃で立て直し、64-70と詰め寄る。最終Q立ち上がりは連続で長崎の攻撃を止める堅守を見せるも続かず、74-91で敗れた。

 これまでは連戦2戦目の方が「良い試合をしていた」ことから、今節ではそれが逆になったことが「許せない」と話したパヴィチェヴィッチHC。「反撃のチャンスはあったが、高い強度でやり続ける安定力がまだ足りないのが一番の問題」と挙げたが、「重要な選手」のジェームズ・マイケル・マカドゥが離脱し、今節はポイントガードの小島元基選手がコンディション調整で出場せず、同ポジションのクレモンズ選手も開幕節で負傷し思うように練習ができていないことなどもあり「フィジカル、そことつながるメンタルの準備ができていなかった」と原因を考える。

 「アグレッシブなディフェンスのみを求められている」と言う津屋選手は、この日も攻撃力の高い選手を守備。「『5ファウルで退場するくらいの気持ちで行け』と言われ意識したが、ファールをせずに完璧に止めたい」と、守備を強みとする選手としてのこだわりもうかがわせた。攻撃面では3Pを得意とするが「ドライブ(リングへのアタック)をしろとすごく言われている」。そこからのアシストもあり「武器になりつつある」と手ごたえを伺わせるが、「(葛藤は)ものすごくあるが、立場上ミスやシュートを外して攻撃をつぶすことは求められていない」と言う。

 それでも、「(試合に)出られるか出られないかのはざまにいて、1ミリも油断してはいけないと練習でコーチに言われている」と現状を明かし、「僕と(パヴィチェヴィッチHCと長く一緒にやっている田中)大貴さんが同じミスをしても、HCの捉え方は違う。当たり前だが、求められていることを完璧にやらなきゃいけない」と考える。SR渋谷2季目となるが「僕が移籍してきた感じ。正直楽しくない」と複雑な心境を吐露するが、「我慢の時期であり成長するチャンスでもある。成長するまで頑張るしかない」と前向きに捉える。

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