デザイン&アートフェスティバル「DESIGNART(デザイナート)TOKYO 2023」が10月20日から、表参道・渋谷エリアなどで開催される。
展覧会や商品開発、ブランディング、プロデュースなどを手がけるミルデザイン(港区南青山2)社長の青木昭夫さんらが発起人となり、2017(平成29)年から開催している同フェス。東京の複数のエリアを舞台に、世界から集まったアートやデザイン、インテリア、ファッションなどのプレゼンテーションを行う。
今年は「Sparks~思考の解放~」をテーマに、クリエーター・ブランド約300人(組)が参加し、83カ所の会場で108の展示を予定する。
オフィシャル会場の一つとなるエスコルテ青山ビル(北青山2)では、来春同所に日本初のオンリーショップを出店予定のデンマークの家具ブランド「Muuto」のポップアップストアを中心に、国内外から集まったクリエーターの作品を紹介する展覧会「DESIGNART GALLERY」を開催。同展では、デザイナーのパトリシア・ウルキオラさんが手がける家具ブランド「MOROSO」などを展示する。
ワールド北青山ビル(北青山3)で開催する同フェスオフィシャルエキシビションは今年、「2050年という未来を見つめる」として、日本をはじめ韓国や台湾などアジアのデザイナーの作品を紹介する。
西武渋谷店モヴィーダ館(渋谷区宇田川町)7階では、「実験的な」ものづくりのプロダクトを中心とした展示を行う。デザイナー風当将文さんがさまざまな素材・手法で作る複数の消波ブロックのオブジェ、デザインチームPHATが使われなかった余剰資材を使い作ったインテリアピースシリーズ「wake(up)」などが並ぶ。
ファッションブランド「ミントデザインズ青山店」(神宮前5)内に今年8月プレオープンした「CORNER GALLERY」では、30歳以下の若手クリエーターを支援するプログラム「UNDER 30」に選ばれたLeo Kodaさんの作品を展示。3Dプリントの「インフィル」という内部構造に着目し、染料インクを入れた湯で3Dプリントしたオブジェクトをゆでて膨らませ、さまざまな色と形を生み出すプロジェクト「In Fill Out」の新作を発表する。場内では、ミントデザインズの23年秋冬テーマに合わせたコラボレーション作品も展示販売する。
ファッションブランド「ISSEI MIYAKE」はミラノデザインウィーク開催中にミラノの旗艦店で開催した特別展示「THINKING DESIGN, MAKING DESIGN: TYPE-V Nature Architects project」を再編集し、南青山の「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / AOYAMA」(南青山5)などでプロトタイプを展示する。
ギャラリー「MA5 GALLERY」(南青山5)では、画家・福津宣人さんの個展「PATTERN STROKE - 模様の筆跡 -」を開催。模様で出来上がったパーツを貼り合わせて描く手法「PATTERN STROKE」で制作した作品を中心に、福津さんが旅先で見た景色を描いた作品を展示している。
開催時間は会場により異なる。今月29日まで(企画により一部異なる)。