白いトートバッグを使ったアート作品展が代官山の「モンキーギャラリー」(渋谷区猿楽町、TEL 03-3464-3766)で開催されている。
トートバッグブランド「ROOTOTE(ルートート)」を展開するルートート(猿楽町)が2003(平成15)年から開催する「トート・アズ・キャンバス アート&デザインアワード by ROOTOTE」の作品展。同アート&デザインアワードは、同ブランドの白いトートバッグ「トート・アズ・キャンバス」をキャンバスにした作品を一般公募するもの。20回目を迎える今回は100作品が集まった。受賞作品は写真家・浅井愼平さん、2人組アートユニット「ミレイヒロキ」ら審査員が選んだ。
グランプリに選ばれたのはYUZOさん(65)の「ドードでドゥでしょう?」。トートからインスピレーションを受けた絶滅鳥類ドードーをモチーフにした作品で、染める時間を調整して濃淡を付けた羽を1本1本手で刺して鳥の形に仕上げた。自身3年ぶりの出品で、「『本物に見えるように』を目指して素材作りから頑張った」と言う。
準グランプリの、Yシャツにトートバッグを組み込んだ「Past 10 years &Next 10 years」は、Eriko Kigasawaさん(34)の作品。「サステナブル」「リサイクル」「親子で楽しめる」をテーマに、使わなくなったシーツで大人用と子ども用のシャツを作り、トートバッグを持っているようなデザインでシャツの右側の肩から脇にかけてトートバッグを縫い付けている。
そのほか、古着やぬいぐるみを作る際に出る端切れを中心に、白いクジラが星空にも見える暗い深海を泳ぐ様子を表現したぬいぐるみ作家LUNA OKAPIさん(27)の「夜空を泳ぐ」、紙で作った花で猫をかたどりLEDネオンで昼夜問わず「目立ってかわいい」作品に仕上げたマミさん(54)の「flower cat」などが入選。デザイナーを目指している専門学生の「さといも」さん(29)は、トートバッグを円柱に変形させ表面にオーロラのビニールを付け水面を表現。刺しゅうした魚をチェーンで取り付け「海を詰めたカバン」に仕上げた。
会場では今年の受賞作品と、歴代のグランプリ作品を展示している。
開催時間は10時~19時。入場無料。今月22日まで。