「渋谷ファッションウイーク(以下SFW)」の開幕が迫った10月17日、渋谷・金王八幡宮(渋谷区渋谷3)で成功祈願が執り行われた。
2014(平成26)年3月に初開催して以降、春と秋の年に2回開催し、20回目を迎える同イベント。渋谷駅周辺の大型商業施設が参加し、「渋谷ならでは」のカルチャーの発信を図っている。今回は「HOPE」をコンセプトに、cocoti SHIBUYA、SHIBUYA109渋谷店、渋谷キャスト、渋谷スクランブルスクエア、渋谷ヒカリエ、渋谷ヒカリエShinQs、渋谷マークシティ、西武渋谷店、東急プラザ渋谷、MAGNET by SHIBUYA109、RAYARD MIYASHITA PARKといった施設が参加する。
メインコンテンツとなる街なかの路上をランウェーにするファッションショー「SHIBUYA RUNWAY」は10月22日、文化村通りで開催する。ライフスタイル共有アプリ「Lemon8」のファッション・ビューティー系のクリエーターがモデルとして参加しSFWに参画する施設のブランドの「最新リアルクローズ」を発信する「SHIBUYA STYLE」、ファッションディレクター山口壮大さんが主宰する有志学生ラボ「CULTURAL LAB.」とコラボレーションする「THE INCUBATION」、東京都が11月に渋谷パルコなど都内複数会場でファッションショーを開催する「TOKYO FASHION CROSSING」とのタイアップステージを予定する。
「THE INCUBATION」は同校の学生を中心とした10チームが、「DENIM」「アイドル」「PUTI PUTI」(=気泡緩衝材)「NEO SHIBUYA」などをテーマにコレクションを制作。今回は、発表するだけでなく、ショー終了後に、映画監督やスタイリスト、商業施設関係者らインキュベーターがフィードバックを行い、社会実装に結び付けることを目指す。
ショー終了後には、「SHIBUYA STYLE」「THE INCUBATION」のモデルたちがレッドカーペット上に「マネキン」として並ぶインスタレーション「モデルマネキン」を展開。来場者らが一緒に撮影などをできるようにする。
「SHIBUYA STYLE」のモデルは、協賛する音響機器メーカーBOSEのヘッドホンなども着用。来街者が音楽を試聴できるコンテンツも用意する。同社は今月21日・22日、渋谷スクランブルスクエアにイヤホンやヘッドホンの体験ブースを出展する。
コロナ禍で無観客やオンラインなど形を変えながら開催し続け20回目を迎えた今回。大西賢治実行委員長は「プロ(のモデル)ではない人もいるし、学生のファッションも扱う。懐を広くいろいろなファッションを受け入れているのがSFWの良さであり、10年続いた理由かもしれない。(渋谷は)インバウンドの方も多く来ていただいているので、そういう時に露出させることで育てていければ」と話す。ファッションショー当日は、同じく街なかにステージを作る「渋谷音楽祭」も開催される。「ファッションって面白いし、渋谷の街に溶け込める。なおかつ音楽を聴いて街を歩いてもらいたい」とも。
SHIBUYA RUNWAYの開催時間は14時~16時。