段階的に進められてきた駅改良工事が11月の線路切り替え工事で最終工程を迎えるJR渋谷駅で深夜に撮影された「リアルRPG」動画が10月14日、東大クイズ王として知られる伊沢拓司さん率いるユーチューブチャンネル「QuizKnock」で公開された。
駅周辺で進む再開発に合わせ、JR東日本が2015(平成27)年から行ってきた大規模な改良工事は、乗り換えの利便性向上や駅構内の混雑緩和、バリアフリーなどを目的に、一部ホームも改良。線路切り替え工事は大きく5段階に工程を分けて進めており、これまでに埼京線ホームを山手線ホームと並列化。今年1月には山手線内・外回りの両ホームを同一化した「島式」新ホームの供用も始めた。
動画のタイトルは「真夜中の渋谷駅で大規模クイズ対決!リアルRPG」。同チャンネルがJR東日本とコラボレーションし、渋谷駅に突如現れた「魔王」を夜明けまでに倒すというミッションに向け、伊沢さん、山本祥彰さん、鶴崎修功さんの3人が「クイズ力」を武器に奮闘する。動画内では、終電後に乗降客のいなくなった駅構内や工事中のホームなどを3人が歩き回り、工事の様子なども解説。階段の壁面をホワイトボード代わりに計算式を書き出す場面なども見られる。
全5工程のうち最終段階となる線路切り替え工事は、11月18日初電から翌19日終電にかけて、山手線の一部列車を運休して行う。西口広場方面と東口広場方面をつなぐ自由連絡通路の「快適な」空間確保に向け、山手線の線路とホームを最大20センチ高くする計画。
JR東日本はコラボ動画を通じ一連の改良工事や駅の今後について周知する狙いで、QuizKnockのサブチャンネルでは後日、撮影のオフショットを公開。JR東日本建設工事部門のユーチューブチャンネル「JR東日本YouTu部」でも、11月の線路切り換え工事の様子を公開する。