アーティスト井上裕起さんの個展「salaMandala/STREET」が10月13日から、渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)5階のセレクトショップ「calif SHIBUYA(カリフシブヤ)」で開催される。
井上さんは1972(昭和47)年神奈川県生まれ。根幹となるテーマに「進化」を掲げ、日本の伝統や伝承に現代的な素材を組み合わせた独自のスタイルで作品を制作。2003(平成15)年の初個展から一貫してサラマンダー(山椒魚)を作品のモチーフにしている。個展を中心に、近年ではアパレルブランドとのコラボレーション商品や、アートグッズのデザインなども手がけている。
同展では、猫柄のTシャツを着たサラマンダーの立体作品(16万5,000円)や、コイをモチーフにしたサラマンダーが頭蓋骨の風呂に入浴しているようなイラストの「鯢百態[入浴之図]」(18万1,500円)などを展示。
井上さんは今回の個展について、「コロナウイルスの影響で、街から人が消えた時、えも言われぬ不安な気持ちに陥った。ようやく平穏な日常を取り戻りつつある昨今において、身近にあることが当たり前すぎて、視界に入っていても取り立てて意識しないような、しかし、捉えようによっては命や生活に関わるような、ストリートに散らばる、ありふれた風景の中からピックアップした気になる物を選んで作品への転換を試みた」とコメントを寄せている。
同店は、ストリートアパレルブランド「XLARGE」「MILKFED.」などを展開するビーズインターナショナル(目黒区)が手がける店舗で、個展に合わせてXLARGEとのコラボレーション商品も発売。黒×シャンパンゴールドのレーヨンサテン生地をベースに、背面には鯉をモチーフにしたサラマンダーの刺しゅうなどをあしらうスーベニアジャケット(13万2,000円、10着限定)や、正面にサラマンダーのプリントをあしらうTシャツ(6,050円)など。
会期中の今月21日には井上さんのサイン会も予定。同店で商品購入者先着50人に参加権を進呈する。
営業時間は11時~21時。今月23日まで。