菓子メーカーの湖池屋が10月3日、原宿本社(渋谷区神宮前6)を新設したことを発表した。
人員増加に伴い板橋区成増の本社に加えたスペースが必要だったほか、今年創業70年を迎えたことを機に、会社として「好調」なタイミングで「満足することなく、さらなる飛躍」を目指し新設。「大きく捉える」と、2016(平成28)年から取り組むリブランディングの一環にもなるという。
少子高齢化や人口減少が続くなか、「高成長」と「イノベーション」を両立させるためには「人材」が重要と考え、2017(平成29)年から新卒・中途採用を積極的に行っている同社。新本社の新設でオフィス環境の充実を図りたい考えで、原宿を日本の歴史や伝統、最新の技術やトレンドなどが「融合する街」で、「流行の最先端」の街と位置付け、同エリアで感じることをものづくりに生かすことなどを目的にする。人材確保の意味で来街する若年層からも「働きたい」と思われる会社になることなども目指すという。
原宿本社はビル8階に位置。賃借面積は165.76坪。これまで培ってきたという「歴史を感じる」和のデザインと、新しいものを生み出せる雰囲気を意識した「オープンな空間」に仕上げた。オフィスにはマーケティング部、広報部、広域統括営業部、海外事業部、ソリューション企画室、総務部秘書課などを基本とした80人程度が勤務予定で、フリーアドレスやテレワークなどを組み合わせた勤務体系となる。
成増と原宿の2本社体制になることで、「大きな飛躍に向けての相乗効果が生まれれば」(同社)と期待を込める。