プラスチックで作られたゲームの世界などに出てくるような「武器」を販売する「ファンタジー武器屋　タクミアーマリー」が現在、原宿の商業施設「ラフォーレ原宿」（渋谷区神宮前1）地下0.5階に期間限定オープンしている。

新商品となる蛍光カラーの短剣

　プラスチック加工業を手がける匠工芸（兵庫県高砂市）が展開する同店は、同社社長の折井匠さんの「心がワクワクすることをしたい」という思いから誕生。2011（平成23）年からオリジナルの「武器」を作り始め、国内外の展示即売会などのイベントに出展。常設店は本社の一角に構えているが、会期の展示即売会には足を運べない人もいることから、昨年末から首都圏での期間限定店の出店を始め、今年6月～9月には渋谷駅前の商業施設「MAGNET by SHIBUYA109」にも限定出店していた。同所では外国人観光客の来店も多かったほか、折井さんが初めて作った剣「ファイヤードレイク」（18万円）を購入するファンもいたという。

　ラフォーレ原宿への出店は、今年2月に開催された「ワンダーフェスティバル」に参加したことがきっかけで、MAGNET by SHIBUYA109での限定店出店から間髪入れずに、エリアは異なるが同じ渋谷区内での限定店の出店となった。

　店舗は木を基調に、ロゴ看板を装飾するなど、ゲームの世界に登場する鍛冶屋をイメージ。折井さんがベージュのシャツにエプロンという「店主」の服装で来店客を迎える。店内に設けるフォトスポットは商品購入者が好きな「武器」を持って撮影できる。商品でもある魔法陣プレートの上に立って、赤いカーテンを背景に写真が撮れる。

　アクリルなどプラスチックで作る商品は約50種類の「武器」や雑貨類。武器は、全長2.4メートルの斧型の武器「ゴッドデスギア」（43万円）、杖の両端に鎌が付いており回しながら戦うデザインの「ファルクスギア」（57万6,000円）、つばが翼をイメージしたデザインの青色の剣「両翼の剣」（24万円）など。

　原宿というエリアに合わせて、人気の高い短刀「ロミニングカトラス」と「チャームソード」はグリーンやピンクなど蛍光色（各4色、ロミニングカトラス＝1万9,800円、チャームソード＝1万5,800円）を、「しょくぎょうキーホルダー」（1,500円）は「ロリィタ」「ゴシック」「病み」など12種類を新たに用意している。

　女性向けのブランドが多く出店していることもあり、現在は7割程度が女性客で、かねてのファンと通りがけに来店する人がそれぞれ半分程度という。同館内には「尖った」ブランドも多いこともあり「面白い」と興味を持って入店する人もおり、一度見て「忘れられなかった」と再来店して購入した人もいたという。

　折井さんは「武器はいかつい・怖いというイメージがあるかもしれないが、きらきらしていてきれいなので、『かわいい』とみてもらえたらうれしい。異世界に迷い込んでしまったような感覚で楽しんでもらえたら」と話す。

　営業時間は11時～20時。11月26日まで。