ハロウィーンで来街者が増えることなどを見越して渋谷区が発出した「迷惑路上飲酒ゼロ宣言」で、飲料メーカー大手4社が10月2日に賛同のコメントを発表した。
観光地でもあるセンター街を中心に、新型コロナが5類感染症に移行し、外国人観光客を含めて来街者が増えてきている渋谷区。特に来街者が増えるハロウィーンや年末年始には、飲酒に起因する迷惑行為・ごみ問題などが問題になっている。
コロナ禍以降、路上飲酒が「常態化」していることもあり、区はハロウィーンや年末年始が迫るなか同宣言を8月30日に発出。9月1日から迷惑路上飲酒者の注意を強化している。一般社団法人渋谷未来デザインも「Shibuyaグッドマナープロジェクト」を発足し、ハロウィーンの社会課題に対してアクションを起こしていく予定で、区は同プロジェクトを後援し連携していく。
同宣言に賛同したのは、基本方針の中で「責任ある飲酒」を重要課題の一つとして掲げ不適切な飲酒の撲滅に向けて取り組んでいるアサヒビール、「責任」として適正飲酒の啓発と不適切な飲酒の防止に継続的に取り組んでいるサッポロビール、ラップ動画や漫画の公開、大学への出張授業など適正飲酒の啓発活動「DRINK SMART」に取り組んでいるサントリー、アルコール関連問題対応することがアルコール飲料を製造・販売する企業としての「社会的責任」と考えるキリンビールの4社。
渋谷区危機管理対策部安全対策課の東浦幸生課長は、4社の賛同に「深く感謝」するとし、「とても心強く感じる。区としても迷惑路上飲酒撲滅に向けて、より一層『誰もが快適かつ安全・安心に滞在を楽しめる街』となるように取り組んでいきたい」と話す。