本田技研工業(港区南青山2)は9月27日、南青山の本社ビル「Honda青山ビル」(同)を建て替えることを発表した。
1985(昭和60)年8月に完工した同ビルは、地下3階~地上17階建てで延べ床面積は40.244平方メートル。同社は「社会や産業が急速に変革に向かう状況の中で、Hondaは将来にわたり人々や社会から『存在を期待される企業』であり続けること」を目指しているとし、建て替えによりグローバル本社機能の構築を目指す。新本社は「イノベーションを生み出す変革と発信の拠点」に位置付ける。
新たなビルでは、同社の環境技術を採用した環境性能やイノベーションにつながるコミュニケーションを誘発する職場環境、フレキシブルな設計、地域活性化に向けた「誰もが利用できる」という「オアシス」など、6つの思想を取り入れた設計を計画している。
解体・新築工事は2025年度~2030年度。同ビルで働く従業員は2025年春からは虎ノ門や埼玉県内のオフィスで業務を行い、新たなビルでの業務開始は2030年度を予定する。