アルコール分0％のドリンクを中心に提供するバー「THE 5th by SUMADORI-BAR」（渋谷区宇田川町）が9月29日、渋谷センター街・バスケットボールストリートにオープンする。経営はアサヒビールと電通デジタルが設立したスマドリ（墨田区）。

野菜や果物、スパイスを組み合わせるドリンクのイメージ

　同社は昨年6月、同じビルの1・2階にバー「SUMADORI-BAR SHIBUYA」をオープン。酒を飲める・飲めない・あえて飲まないなど多様な飲酒の仕方を提案する「スマートドリンキング（スマドリ）」を提案してきた。1年で約3万6000人の来店があり、9割が20～30代の若年層で、6割が20代の女性。4割が酒を飲まなかったという。

　新店で「スマドリ」をさらに推進。1・2階はカジュアルに仕上げているなか、来店客から「落ち着いた雰囲気で飲みたい」「語りたい」などオーセンティックなバーを求める声があったことから、企画・開発した。ビルは同社が1棟借り。これまで活用していなかった5階に出店した。店名は、5階に位置することや「五感で楽しめる」居場所という意味を込めて命名した。席数は25席。ヨーロッパの隠れ家サロンをイメージした店内は、ピーコックブルーを基調にした空間に音響設備を配しアートを装飾。中央に大きなバーカウンターを設け来店客とバーテンダーが交流できるようにした。

　「嗜好（しこう）品」を意識し、バーテンダーが野菜や果物、スパイスをかけ合わせて作るドリンクなど20種類以上のドリンクと軽食を提供する。ドリンクは、レモングラス・フレッシュジンジャー・蜂蜜・ノンアルコールワインの「Red Dawn」、インドネシア産コーヒー・ラズベリー・ノンアルコールアプサン・黒こしょうの「Crimson Star」（各1,500円）などをラインアップ。軽食は、渋谷風味（わさびソース）のフライドポテト（800円）、ブイヤベースに付ける野菜スティック（1,200円）、さんしょう味のポップコーン（600円）などを用意する。

　同店ではコミュニケーションアプリ「LINE」を活用した会員制度を用意。オンラインチャットを開設し、会員同士や店舗が双方向に交流できるようにすることで、新たなメニュー開発や店舗運営に活用していく。

　営業時間は17時～23時。木曜・金曜・土曜のみの営業。営業日はオープン後の反響などを見て変動する可能性あり。