Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が9月27日、渋谷の金王八幡宮(渋谷区渋谷3)で必勝祈願を行った。
金王八幡宮は武運や交通安全、出世などのご利益があるとされる神社で渋谷の氏神として鎮座している。Bリーグ開幕に伴い渋谷区をホームタウンとし、青山学院大学記念館(=大学体育館、渋谷4)をホームアリーナに使っているSR渋谷は、2017-18シーズンから開幕前に同神社を参拝している。
この日は、第3子となる長男が誕生したジェームズ・マイケル・マカドゥ選手をのぞく選手11人をはじめ、ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)らコーチ陣、チームを運営するサンロッカーズ(品川区)の浦長瀬正一社長らフロントスタッフ、親会社のセガサミーホールディングス(同)の里見治紀社長らが参加。神主の祝詞奏上などに続き、キャプテンを務めるベンドラメ礼生選手らが玉串の奉奠(ほうてん)を行い、「優勝すること、全員がけがなくシーズンを終えられるよう」(ベンドラメ選手)祈願した。
併せて10月に迫る2023-24シーズン開幕に向けた決起イベントを実施。過去に2度Bリーグ優勝に導くなどしたパヴィチェヴィッチHCを迎えたほか、リーグ屈指のオールラウンダー田中大貴選手、日本代表のジョシュ・ホーキンソン選手ら6選手が新たに加入するなど大きく変化したが、SR渋谷一筋8季目のベンドラメ選手がキャプテン、4季目となるライアン・ケリー選手が副キャプテン、盛實海翔選手オフコートキャプテンと、チームに長く在籍する選手がチームの中心となる。今季伊は、いかなる状況でも「勝利」「目標」「自らのスタンダードやクオリティー」を追求し続けるという思いを込めて、追求や突き詰めるを意味する「PURSUIT(パシュート)」をチームスローガンに掲げ初優勝を目指す。
パヴィチェヴィッチHCはチームの現状について、「5月から作り始めたチームで若く、まだまだ良くなっていかないといけないので自分たちを評価するのはまだ早い。Bリーグは競争が激しく何が起こるか分からない。まずは中地区でチャンピオンシップ出場権を勝ち取りそこから進んでいきたい。ファンの皆さんにはチームをとにかく信じてほしい。一緒に戦おう」と話した。パヴィチェヴィッチHCと5季同じクラブに属した経験のある田中選手は「長く一緒にやっているので、理解度は高いと思っている。そこで他の選手の助けになれれば」と言い、自身はヘルニアから復帰のシーズンとなるが「今のところコンディションも悪くない。ここからが大変なのかも知れないが、新しい自分のチャレンジとして喜んで受け入れたい」と意欲を見せた。
ホーキンソン選手は日本代表活動後約1週間からチーム練習に参加。「今のところ体は調子が良い」と言うが、「チームに合流するタイミングと体を休めるタイミングとのバランスは難しい。新しいチームだし(開幕まで)そんなに時間もない。遅れて合流すると言うことはプレーの習得やチームメートとのケミストリーの構築などが少し遅れてしまうことでもあるから、ちょっとジレンマはある。休みがないのはつらいが、体の調子についてはトレーナーやコーチ陣と都度話あってやっていきたい」と話した。
2026年に新設される新たなトップカテゴリー「Bリーグ・プレミア」参入に向けた審査(平均入場者数4000人以上など)が始まることから、ベンドラメ選手は「皆さんにも協力してもらい、平均入場者数をクリアしないといけない。皆さんもサンロッカーズの一員として、今シーズンを共に戦ってほしい」と呼びかけた。
会場にはファンら約100人が来場。イベント終了後選手らはハイタッチで見送った。